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占い師ブログ

初めての恋愛 前編

N君は野球少年だった
すっきりした目をした 美形男子だった
口数は少なく目立つというわけでもなかったが
なんとなく気になる存在だった
クラスの女子の何人かはそこそこ彼のことを気になっていたようだ
ある日のこと
教室の窓際に小さなサボテンが
いくつも並んでいた
彼はそこから校庭を眺めていた
サボテンの刺が頬に触りそうで
わたしはドキドキした
思わず 
わーサボテン 痛いよ 危ないよ
と呟いた
彼は微笑んで わたしをみてくれた
なんだかとても幸せな気持ちになった

それからはよく彼を観察していた
彼に気がつかれないように
こっそりと。
時々 間違って目が合うと
何故かその度にチビた消しゴムや
短い鉛筆が転がった
それをみつけに
アバチャバしてるカッコ悪さが
ばっとしない女の子を物語っていた
スーパースターというわけではないけど
そこそこ目立つ彼に記憶されようと
努力するわたしでもないのだから
この初恋が進むわけもなかった
今日は三回 目が合ったよ
とか 帰りに挨拶したよ
と自分で反省会をしてるくらいで
毎日は楽しかった

ところが ある時 突然 
この娯楽の日々は終わることになった
わたしが転校することになったのだ。
欠席続きの中
最終日は 先生に促されて
準備されたお別れの寄せ書きなどを 
最後に受け取った
Nくんを探す余裕はなかった

帰宅後 即座にわたしがしたことは
Nくんのメッセージを探すことだった

新しい学校でもがんばってください

という 予想通りの定型文だった
でもわたしには意味があった  
初めて彼の一部に触れられた 
瞬間だったから
この文字のひとつひとつが
たまらなく感動的で いとおしかった

もう会えないのかと思ったら
悲しくて 声をあげて泣いた

その時のみんなの贈り物は
綺麗な鉛筆と大きな消しゴムだった 
これもしばらくの間 宝物になっていた
そして結局 行方不明になった
使ってないのにどっかにいくっていう
よくあるわたしのパターンになった。。。


後編に続く。。
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