縁側で爪を切る癖がある
外のコンクリートの上に落ちるから
混ざってわからない
それにしても たまにはキレイにしないと
と思い 凝視するがきえている
風でとぶのかも
まあいいか
そんなことを繰り返していたある時
爪が落下した先に目が止まった
なにやらそれをもちあげているヤツがいる
だんごむしくんだ
そしてどこかに向かっていく
その後もチビ蟻が自分の体の三倍サイズを
悪戦苦闘して動かしている
仲間は来ても無視
単独で頑張ってる
蛾やミミズがお陀仏になってると
複数でそれぞれ集まる
砂を運びかける
枯れ草をのせる
ある一定の法則があるようだ
それぞれ勝手のようで
仕上がりは同じように形がある
埋葬儀式なのか まさか？
そのまま数日放置する
しばらくしてから そこを見る
すっかり消えている
砂一粒ない
しかし一度もその場面には立ち合えてない
ある時消滅してる
多分 餌の熟成のためと想像するのだけれど
いつの間に？
神隠しのように早い
どんなマニュアルでどういうふうに
彼らの何倍もの建造物をつくり
消滅させるのかは 謎だけど。
なんなく ビラミッドと似てない？
そういえば 作物を収穫して
新聞紙とかに広げておくと
何日間の間に いらないゴミとか
キレイになってるんだけれども
それも彼らの仕事らしい
ほんとセッセッとやってるよ
会話みたいなのもしてる
どうもテレパシーっぽい！
なんか全て上をいってる
もしかしたら
ほんとは わたしたちも ？
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