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占い師ブログ

大甕神社のイケメン神様

叉紗(サシャ)先生

2018/03/30 21:05

叉紗(サシャ)先生


前回の続きです。

天津甕星(あまつみかぼし)はよく、仏教的には妙見菩薩と呼ばれます。
戦い敗れ傷付いた甕星を、仏率いる天部が悼み、その地位まで召し上げたのでしょうか。
仏、菩薩は争いませんからね。

また北極星の神である天津甕星は、北斗七星をシンボルとします。
でも北斗七星は、本当は”北斗八星”なのを知っていますか?
柄杓の形の中には、1番小さな第8番目の星がちゃんとあるのです。
宇宙は8進数。
携帯電話の契約時の容量GBも、32、64、128…必ず8の等比数列ですよね?
8で成り立っているのです。
なのに七星?いったい何故?いつ?誰が?
まるで意図的にひとつ間引かれたようなアンバランスさに、なんとも心許ない均衡のあやうさと、不自然さを感じます。

占星術の宿曜、27星宿も然り。
本当は28星宿。
何故かひとつ、こじつけとも取れる理由で最大吉祥の牛宿があとから抹消されています。
まるで秩序の遂行を嫌うかのように。
安寧の休ん処を奪うかのように。

…なんて、熱くなってしまいましたが、そんなことを思いながら、初めての境内に、記念すべき第一歩を踏み入れました。

大甕神社には、主に三つのお社があります。

1番大きく立派な作りの拝殿。
1番神社らしいです。

結構な岩山を登り、辿り着く本殿。
アスレチックのようです。

そして社務所のすぐ脇にちょこらんと鎮座する、香香背男の社(かがせおのやしろ)です。
どこかお洒落って感じのお社です。

なんだか、天津甕星の君に
「さあ、私のいる本物の社はどーれだ?」って
問いかけられている気がします。

なんとなーく見当はついているものの、もちろん全てのお社を詣でて回ります。

まずは一番大きな拝殿。
想像よりも立派な建物に、その後の甕星の君への手厚い処遇、その安息を感じ、心からホッとします。

次に本殿、これは難所です。
岩登りです。
岩というか崖というか。
正直このアドベンチャーにそこまでの意味はないとは思うのですが、一応せっかく来たのだし、お参りしておきたい。
勇気を振り絞り上を目指します。
おっかなびっくり登り着いた頂上の小さな本社は…。
なんだか、残念デシタ!と書かれたカラクリ箱を開けた気持ち(笑)
甕星が舌を出して笑っているような気がしました(笑)。

そして3つ目、香香背男の社です。
やっぱりね!
甕星さまは此処にいらっしゃいました。

一番最初に入ってすぐ、眼前に現れた時に既にわかっていたことですが、あらためてその小ぶりながらもすっくと建った品の良いお社を目にする時、まるで端正な面立ちの、麗しき美丈夫となって心のファインダーに映ります。

紫の装束を纏った強くも美しい星の神は、
神々の争い終わって2600有余年が経って尚続く執拗なまでの迫害に、どこ吹く風の風情をたたえ、超然と時空のまにまにあそんでいました。

たとえ神社の真ん中を遮るようにドーンと国道を敷かれようとも。
すぐ近くの東海村から放射能漏れ事故を起こされようとも。
先の大震災では、津波や原発事故の脅威に晒されようとも。

神社の創建は皇紀元年。
いつの日も歴史は勝者のもの。

2678年前、奇襲から始まったクーデターにより、それまで正統に受け継がれて来た王朝は、勝者側の都合よく閉ざされ闇に葬られ、歴史どころか神話からも真実の姿を消してしまいました。

謎の神、まつわろぬ神として悪神の汚名を着せられた、傷つききったはずのその方は、歴史の表舞台から姿を消し去った今でも、往時と変わらぬ優しくおおらかな、天皇(スメラミコト)のままでありました。。。



追記
これを書き終えてすぐ、テレビをつけると80歳のおじいさんが、7年前に先立たれた奥様に捧げて、「見上げてごらん夜の星を」をカラオケで歌いあげていました。
これを見た途端、はからずも題名を聞いた瞬間から、滂沱の涙が止まらなくなってしまいました。
まるでその歌が、天津甕星の心そのものであるかのように思えて…。

今夜は、星を見上げてみようと思います。
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