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聖花物語〜私が笑いながら泣いているわけ〜

聖花(せいか)先生

2013/09/22 00:24

聖花(せいか)先生



いよいよ明日がマンション引渡しの日という前日…

引越しの準備はなにひとつできていなかった

積まれたダンボールの空き箱があるだけ…

幼なじみのY子が
みかねて、助っ人に来てくれた


とにかく
捨てるものと、詰めるものを分けて‼︎


と、テキパキとY子は私に指示をし
詰める物を、手際良くダンボールに
次々と収納していった


私は…

といえば、捨てる物を大のビニール袋に、ただ無造作に入れ…


夜中のエレベーターで
ゴミ置き場を十数回は往復した
だろうか?


もう『思い出』などという
甘い選別をしているほどの時間の余裕もなかった


心を押し殺したとき
私はなぜか、うすら笑いの表情に
なるらしい…


もし夜中のエレベーターで
両手にゴミ袋を抱え、うすら笑いの女と
運悪く乗り合わせた住人は
かなり不気味に思っただろう…



゚+..+゚+..+゚+..+゚



思い返してみると
心を閉ざしたとき、
なぜかうすら笑いをしているらしい‥


そして

自分が逆らえない相手を
意味もなく苛立たせてきた…


父に暴力をふるわれ
怒りの矛先を小さな私に向けても
許されるであろう…なぜなら
娘は自分の所有物であるから…と
自己中心的に思い込んでいる母から…


私が生まれるまでは
自分の天下だったのに、私が生まれた途端に
自分にかけられる愛情が減ったのを不満に思い
私をあからさまに
邪魔者扱いする女王様気質な姉から‥



怒鳴られたり、つねられたりしている場面で



なんでアンタは
いつもヘラヘラ笑ってるの?
気味わるい子だね‼︎



とよくなじられた‥



決して楽しかったわけでも
うれしかったわけではない‥


抵抗する気力も手段も持たず
泣きわめくことさえもしない子どもであった‥


母の無念さも、姉の悔しさも
すでに理解していた‥


でも‥

ただ心を閉ざさなければ‥

うすら笑いでもしてなければ‥



自分の心を守れなかったのだ





だがうすら笑いの目尻からは
感情も声も出ないのに

一筋の涙が流れていたのを
自己中心的な母も、封建的な姉も
決して気づくことはなかった‥



゚+..+゚+..+゚+..+゚




そして
あまりのショックが重なり

心の扉を封印し‥


思い出さえも
無造作にゴミ置き場に捨てに行く自分‥


ただロボットのように
夜通しその作業を繰り返しながら‥

エレベーターの鏡をふと見ると‥


やはり‥


目尻から光るものが一筋流れていた‥




〜つづく〜





























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