幽体離脱(1)
私が初めて人間が霊体と肉体の二重構造でできているという実感を持ったのは、高校三年の幽体離脱経験からです。
その後二十代にかけて2回、計3回の幽体離脱を経験しました。
一回目の体験は受験勉強の夏の日の午前4時頃、最初は夢かと思いました。
寝ている自分の体からもう一人の私が起き上がり、ベッドの脇に立ってベッドに寝ている自分を眺めているのです。
その後部屋を出て玄関で靴を履き鍵を開けて夜明けの街に出て行きました。
受験勉強中はいつもこんな風に夜中の散歩をすることが多かったのです。
いつもの散歩コースだったのですが、いつもと違うのが、小学校の楡の木の下に負傷したのか松葉杖をついて腕や足に包帯を巻いた二人の男が立っていました。
その一人が私に「何をしに来た」と言うので答えようとすると、もう一人が「駄目だ、捕まえろ!」と言って襲いかかって来たのです。
私は必死になって走って逃げたのですが、足が絡まって倒れてしまった、と思った瞬間うつ伏せに横になった状態で地面から30センチくらいに浮いて地面すれすれに身体をS字観音のように波打たせながら飛んでいるのです。
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