
通された病室は4人部屋なのに
部屋の主は一人だけだった…
まさに主というべき先客は
なんだか病人とは思えない風格とオーラがあり
まるで『千と千尋の神隠し』に出てくる
湯ば〜ばのような貫禄があった
あんた何やったの?
リスカではなさそうね…
ズケズケとした物言いに
なんだかモジモジしていると
ま!いいわ‼︎
とにかくこの環境に慣れることね!
と湯ば〜ばは言い放ち
私はなんだかムショの中に入れられたような
気分だった…
゚+..+゚+..+゚+..+゚
湯ば〜ばの言うとおり
まさに慣れるしかない…環境であった…
朝6時の検温から始まり、規則正しい食事
診察、カウンセリング…
お風呂も決められた時間内に
浸からなければならず
おちおち昼間
寝ているヒマなど意外になかった…
とくにカラダはどこも悪いとこはないので
むしろひとっ走り
駆け回りたい気分だったが
残念ながら、私には外出禁止令が
出されていた…
゚+..+゚+..+゚+..+゚
ある日
湯ば〜ばが、ベッドの上で
タロットをしていた…
ぼんやりと遠目に眺めていたので
あぐらをかいてカードをめくる姿は
まるで
極妻が、花札かなんかやってるような
風格があった…
あんたもやってみる?
思い返せば、それが
私がこの世界にズップリはまる
運命を変える一言だったのかもしれない…
〜つづく〜
聖花物語〜湯ば〜ばとの出会い〜 | 聖花(せいか)先生|電話占いカリス