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届いていた声(最終話/全九話)

龍空(ルーク)先生

2026/04/08 18:19

龍空(ルーク)先生

(第一話はこちらからです)
https://e-kantei.net/fortuneteller/100203/articles/62710/


【第九話 (最終話)】


生きている人にとって、
昏睡状態の人に戻ってきてほしいという願いは、
とても強いものです。

そのために祈り、泣き、
ただそばで語りかけます。

その声が届いているのかどうか、
確かめる術はありません。

それでも、そうせずにはいられない。
それが、誰かを想うということなのかもしれません。

この出来事は、
一つの可能性をそっと残してくれました。

想いは、もしかすると、
私たちが思っているよりも、
もっと深いところへ届いているかもしれない、
ということを。

眠り続ける人の意識の奥に、
愛する人の声は静かに積もっていく。

アスカさんとフミさん、
そしてフミさんにとってかけがえのなかった彼が、
教えてくれたのはそういうことでした。

そうだとしたら——
交わされなかった言葉も、
返ってこなかった想いも、
きっとどこかへ届いていたのでしょう。

眠れない夜に誰かを想ったこと。
声にならないまま、
心の中で語りかけたこと。

その一つ一つは、気づかれないまま、
届いているのかもしれません。

それであれば、
今この瞬間を生きているあなたの想いは、
同じく今を生きる大切な人へ、
どれほど深く届くでしょう。

今日あなたが生きているこの瞬間には、
たしかな意味があります。

素直な気持ちを伝えることは、
少し勇気がいるかもしれません。

それでも、今日のあなたには、
届けられる声があります。




(第一話はこちらからです)
https://e-kantei.net/fortuneteller/100203/articles/62710/
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