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占い師ブログ

革命の末に<3>(過去生)

龍空(ルーク)先生

2013/07/06 13:35

龍空(ルーク)先生

時代はまさに転換期。

ゆっくりと、でも確実に歯車はまわっていく。
後戻りは出来ない。

そんな時代でした。



気がつくとかれは青年達のリーダーというか
まとめ役になっていました。
(当時はそういう青年の集団が乱立し、いくつもあったようでした)

彼には高い理想がありました。

なぜか、自分の想いをわかりやすく、他人に静かに、熱く伝えることができました。

『なぜ、団結することが必要なのか』

『何が正しくて、何が間違いなのか』


そしてまた、仲間達は
たとえ彼の言っていることが理解できなくても、その勢いと時代の流れの躍動感で彼に賛同していました。


しかしながら、彼は本当に思っていることは
心の底にしまったまま、誰にも伝えませんでした。

『どうせ、誰にもわからないだろう』

自分の行動には嘘はない。

そのために努力もしている。

でも、本当のことを言うと、

彼にとってはどうでもよかったのです。


彼の想いの元となっているのは、少年の頃に脳裏に焼きついた
こん棒でたたかれる人々。

そして、夕陽のなかを歩いていく自分たち親子の姿。


『結局、どんなに何をしても、そこには結びつかない。
二度とは戻れない』


いろいろなことに気が回り、仲間の信頼を集めている自分。

そして同時に全てにおいて打算的な自分。

『ある意味、仲間は自分にだまされているのではないか』

そんな想いでした。


そこで、彼に従って
そばで彼をサポートしている仲間の女性が見えてきました。
(瞳を覗くと、あっ、これは、共通の友人である○○さん)

彼女は元々自分自身の意見を持っていました。
けれど、彼のカリスマ性と、そばにいる安心感から彼に従うようになり、いつの間にか自分の考えはあまり持たないようになっていました。

それならそれで良いと考えていたようです。





革命の時代。

『何が正しくて、何が正しくないか』なんて
 本当は誰にもわかりませんでした。

彼にも。彼女にも。


『新しい時代』とか『思想』とか
『民衆のため』だとかみんな色々叫んでいたけれど、結局は誰もが勢いのあるエネルギーに流されていました。

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