僕の祖母は大阪・野田阪神の老人ホームに入所していました。
市バスに乗るのが大好きで、しょっちゅうヨボヨボの足で停留所まで歩いて、終点の大阪駅前へのバス旅行。
優先座席が彼女の指定席でした。
顔なじみの人も何人かあり、中でも2つ目のバス停から乗ってくる老紳士と祖母は親しくなったようです。
彼は、お孫さんらしい5,6歳の男の子と一緒で「いつも隣に座らはるねん」と祖母は満更でもない様子でした。
ところが、3年前の春先から、その老紳士がバスに乗ってこなくなり、祖母は「病気やろか」と、デート気分がなくなってがっかり。
そして、その秋、男の子が一人でバスに乗ってきて、祖母に「これ、おじいちゃんから」と小さな包みを差し出したそうです。
中身は翡翠(ひすい)のタイピンで「ありがとう」という手紙が添えられていました。
老紳士の形見です。
祖母はその翡翠(ひすい)を指輪にして、昨年夏に死ぬまで、大切に大切にしていました。
30歳代 男性
このお話は、9月12日に大阪市営交通が創業110周年を迎えた記念に募集していた市営交通にまつわる体験談「110話(いいおはなし)」の受賞作品だそうです。
昨日大阪の地下鉄の車内に掲載されていました。
「ちょっといい話」の感動のおすそわけをしたくて思わずブログに書いてしまいました(*^^*)
ちょっといい話♪ | 泉里(ミサト) 先生|電話占いカリス