そうか、そんだらいい。 | 龍和(りゅうが)先生|電話占いカリス

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そうか、そんだらいい。

こんばんは、龍和です。

今日、9月21日は「賢治忌(けんじき)」です。

日本を代表する詩人・童話作家の一人である
宮沢賢治が1933年、
91年前の今日無くなった命日であることから
ファンや文学愛好家が集まり、
業績を偲ぶ日なんですね。

宮沢賢治は1896年8月27日生まれ、
乙女座の5番です。
(1+8+9+6+8+2+7=41  4+1=5)
完璧で美しいものを追求して
行動を起こしたその生涯は
大江健三郎、坂本龍一、宮崎駿ら
が公言しているのを始め
多くの人に今もなお、影響を与えています。

ちなみに僕が一番好きな作品は
『タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった』という短編です。

主人公のタネリ少年は、母親から
藤蔓を棒で叩いて柔らかくするという
仕事を言いつけられます。

しかしじっとしれおられず、タネリはとうとう
叩いた蔓を一束たばもって、
口でもにちゃにちゃ噛みながら、
そっちの方へ飛びだします。

「森へは、はいって行くんでないぞ。ながねの下で、白樺の皮、剥いで来よ。」
という母親の言葉も聞かずに。
(男子は走り出したら、もう止まりません)

そして自然の中で色んな動植物と戯れ、楽しいだけではなく
怖い思いやさみしい思いもした後で家に帰ります。

「白樺の皮、剥がして来たか。」
タネリがうちに着いたとき、母親から聞かれます。
「うんにゃ。」タネリは、首をちぢめて答えました。
「藤蔓みんな噛じって来たか。」
「うんにゃ、どこかへ無くしてしまったよ。」
タネリはぼんやり答えます。

「仕事に藤蔓噛みに行って、無くしてくるものあるんだか。
今年はおいら、おまえのきものは、一つも編んでやらないぞ。」
母親が少し怒って云いました。
 当然です。

「うん。けれどもおいら、一日噛んでいたようだったよ。」
タネリは、ぼんやりまた言いました。
「いやいやそんなの、絶対怒られるってタネリ!」と、
初めて読んだ当時小学生だった僕は、自分と同年代っぽいタネリに
思いっきり感情移入してビビッてました。

しかしこのとき、母親が意外な一言を発します。
「そうか。そんだらいい。」
タネリの顔付きを見て「安心したように」自分の作業に戻る母親。
この一言に、当時の僕はびっくりしたのでした。

あれから30年。
誰かに「そうか。そんだらいい」と安心した顔で言ってもらえることが
どんなに心救われることかを実感しています。

僕もこの母親のように、まずは自分自身に
「そうか。そんだらいい」と言える人間になろうと
改めて思ったのでした。

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