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占い師ブログ

願いを込めて〜水仙の香〜

古くは月の満ち欠けが基準でございますので、昨日の新月が陰暦のお正月(旧正月)

新たな決意や新しい変化を意識したり、新しいスタートや再挑戦を考えたり、ご自身と向き合う時間をお過ごしになる機会でもございます。


私事で恐縮ですが12月は師走の大祓神事のため、斎戒(潔斎)等の都合により毎年恒例のお休みをいただいておりましたが、更に年が明けましても私個人のライフワークとしております慰霊に神戸を訪ね、ご供養のお手伝いをさせていただくためにお休みを長くいただきました。
待機を1ヶ月近く長期でお休みいただくこととなり、ご不便とご心配をおかけしましたことを心からお詫び申し上げます。


1月17日、震度7を記録した大地震により甚大な被害をもたらした阪神淡路大震災から25年。
再建と復興を遂げてきた25年の歳月は、記憶の風化が進むと危惧されるようになり、震災を経験していない世代へと時代が移り変わろうとしています。

時が流れ25年という四半世紀が過ぎても、未だに当時の悲しみや恐怖や不安に囚われたままの方々もいらっしゃいます。

私が神戸を訪れるようになったのは、先代から当代を継承した後のことでございます。
震災から10年近い歳月が経ったその当時も、25年過ぎた今も、大事な人を亡くした悲しみも失った生活や思い出の喪失感の大きさに変わることはないのだと、時が止まってしまい想いが取り残された方々に触れる度に胸が痛みます。

毎日の生活や雑事に流されるように生きていても、伝えられなかった言葉や想い、どうしようもできなかった無力さはすべて消し去ることは難しいのだと痛感しております。


平家物語には「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色・・・」

鴨長明は「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し・・・」

とありますように、私たちは無常観を人生の中に感じ、【無常】という言葉の儚さ(はかなさ)をよく耳にします。

無常とは「すべて移りかわるもの、あらゆるものは常に変化して、一刻も同じ状態にとどまることはない」という意味だそうです。


私たちには無限の可能性と未来があります。
常に変化するからこそ、私たちには希望があり、苦しみや行き詰まった悩みや状況を打破し、自身の歩みで未来をつくることが出来るとも言えます。


それと同時に、明日という日に何が起こるかわからないとも言えます。

限られた命だからこそ、一瞬一瞬、今を大事に・・・
あなたの愛しい人や大事な人に、感謝と思いやりを・・・

届かぬ想いに涙する人々に寄りそうということは、今この瞬間を懸命に生き、目の前の愛しい笑顔や優しい声におひとりおひとりが心を尽くすことでもあると思っております。

カリスにご縁をいただきこうしてブログにてくり返し書き綴らせていただくことは心苦しくもあるのですが、震災というひとつの出来事としてではなく、そこに生きる人々の想い、多くの人々の願いや歳月を風化させることなく、そこに想いを馳せていただけたらと心から願って拙い文章を書いております。

どうぞ、皆さまのお心に今を生きる大事さ、今だからこそ伝えられることや、今だからこそ出来ることもあるということをお心にとめていただけないでしょうか。


画像は水仙の黄色種です。
黄色い水仙の花言葉の一つに「あなたを忘れない」「わたしの元へ帰って」というものがあるそうです。

おそらくギリシャ神話の冥界の王ハーデスが女神デメテルの娘を連れ去った時に、その娘ペルセポネが落とした花が黄水仙だったというところからではないかと言われています (詳しくお知りになりたい時は神話をお調べくださいね)

甘い水仙の香りと共に、多くの皆さまの平安と安寧の願いが届きますように・・・
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