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24年前の今日、夜明け前の刻・・・
誰もがいつもと変わらぬ朝が来ることを疑わなかったまだ暗い中、その時かつてない強い地震が発生しました。

日本中で多くの人々が、テレビの画面に映る被災地に目を疑い、言葉をなくしたのではないでしょうか。

兵庫県南部地震によるこの災害は「阪神・淡路大震災」と呼ばれ、多くの尊い命も今までの生活の場も、その土地の営み全てを失った地震災害でした。


待機もお休みをいただき、今年は神戸の地で鎮魂の祈りを捧げる時をいただきました。


私は皆さまのお役に立つこともまだまだ十分ではなく、本当に未熟な小さきものです。
今の私に出来ることは、ただただ祈り願うことであり、国内外全ての人々の安寧と平和を願い、御霊の鎮魂と慰霊を祈ることしか出来ません。

今この被災地で感じることは、消えることのない想いであり、どんなに再建が進んでも被災者の方々の癒えない悲しみや後悔、失った喪失感や残された者の戸惑いの深さです。
それでも力強い復興と希望の絆、関係者の方々のご尽力や多くの人々の絆に包まれ少しずつ歩き出していらっしゃる方々のお姿に私自身が励まされもします。


尊い命を犠牲とされた方々は、その瞬間まで変わらぬ生活をし、何も変わらない時間の流れだったはずです。
地震のその瞬間まで、同じように恋をして叶わぬ思いや愛しい人との逢瀬に胸をときめかせていたかもしれません・・・
学校や職場で、友人や同僚とのいつもと変わらぬ約束があったかもしれません・・・
いつも一緒であることが当たり前の家族と、前の晩は昔語りに花が咲いたかもしれません・・・

全ての人それぞれに人生という時が紡がれ、全ての人の胸にそれぞれの想いがあったはずです。
自然災害も事故も病気もある日突然、予告もなく誰の身にも起こる可能性はあるのです。

思いを残して旅立たねばならなかった人々の想い、いきなりあの人の笑顔を見ることが出来なくなった残される側となった人々の想い、とても24年という月日では答えは出ないのではないでしょうか。


阪神淡路大震災も24年という時に、風化されることのないようにと思っています。
時の流れというのは優しく人の心を癒やしもしますが、忘却や風化という残酷なものでもあります。


先代より当代を引き継いでから、日本各地の多くの被災地を巡っております。
折に触れてカリスのブログに掲載をお願いしますのは、災害や事故で多く方々が突然の悲しみに襲われたこと・・・人間は災害や事故という大きな力の前には無力であり、私たちの今生での命の儚さと人の世の無常さを考えていただきたいとの願いを込めて拙い文章を書き綴らせていただいております。

同じようなブログとなりますが、どうぞお許しいただき、ご理解いただきたいと願っています。


今この瞬間にも、恋に悩み、秘めた悩みに辛く苦しい時をお過ごしかもしれません。
出口のない迷路のような悩みに、身の置き所のない方もいらっしゃるかもしれません。
幸せになりたいと願いつつ、一歩踏み出せないやるせない気持ちの方もいらっしゃるかもしれません。


生きるということは、目の前にある「今」を大事にすることです。
それでも、風化させてはならない大事な想いや大事な出来事もあるのではないでしょうか。


日にちも時間も場所も関係なく、あなたの生きるその時間の中の一瞬でいいのです。
各地の被災地の方々に思いを馳せていただきたいと願っています。


出逢いも起きる出来事も全ての物事はご縁であり、意味があるものです。
あなたの大事に人に、まわりの人々に感謝の気持ちを伝えてください。
変わらないと思っても、そこにあることが当然であっても、あなたの想いをそっと祈りにのせてみてください。


時代や世代が変わるとしても、風化することなく、想いを、絆を、その時を、つないでいただきたいと心から願っています。



画像は、17日の夜明け前より祈りを捧げた時に灯させていただいた焔です。
揺れる焔に、鎮魂と慰霊の祈りが届くことを願って・・・