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今年は夏の猛暑だけでなく気候不順が続き、体調を整えるのが難しいですね。


今夜は各地で山にそれぞれの文字を描く、送り火が催行されています。

送り火の背景と歴史にはいろいろあるのですが、現在ではお盆で戻ってきた御魂が迷わず帰ることができるようにとの想いだけではなく、無病息災を願い、願を掛けるお盆の行事と捉えるのが一般的です。


また、お盆休みもそろそろ明ける頃ですね。
懐かしい帰省をされた方、楽しい旅行をされた方、親しい方々とゆっくりとした時間を過ごされた方、またひとりで切ない時間を過ごさなくてはならなかった方、お仕事をなさっていた方と様々なお盆だったと思います。

７月にお盆という地方もございますが、月遅れのこの８月のお盆が多いようです。
元々は仏教と神道の信仰が結びつき、今の先祖供養の形が成り立ちました。


今日は、送り盆・・・

この機会に、皆さまにご自身の命を繋いでこられたご先祖様、そして今の私達の現在を支えてくださった多くの故人を偲ぶというお心をお考えいただきたいと願っています。


私達は、尊い先祖の命と神仏のご加護によって今があると信じています。


戦後幾年という年月が流れても、家族や大事な者達の未来の為に、片道切符で大空に飛び立った青年達の姿を思い涙することがあります。

私達はその若者達の御心を大事にする必要があると思いませんか？

災害や予期せぬ事で尊い命を犠牲にされた方々は、何を想い何を願い、どんな未来を思い描いていたことかと、その方々の人生に想いを馳せて切なくもなります。

私達は、その意志とその未来を託されていると感じていただけますか？


皆さまの今の便利な生活も、日々の笑顔も、多くの命のリレーによって支えられているのではないでしょうか？


大事な人との楽しい時間は大事ですね。
その愛しい人にも、ご両親だけではなく多くのご先祖様がいらっしゃるのです。

恋しい人を想い身を焦がす夜は淋しいですね。
その恋い焦がれる人の存在も出会いも、古（いにしえ）の先人達の賜でもあるのです。


どうか、ほんのひととき短い時間で構いません。

先祖を敬い、感謝の言葉を１つでも捧げてください。
そして、多くの古（いにしえ）の故人を偲ぶ御心を失わずにいてください。


日本のお盆・・・

キュウリやナスを精霊馬と呼び、馬や牛に見立て、家に戻ってくるときは馬に乗って少しでも早く帰って来て欲しい、そして家を立つ時は供物を乗せてゆっくりと帰って欲しいという心。

ほおずきを提灯に見立て、足元を照らし迷うことのないようにという心。

精霊流しや灯籠流しの水面に揺れる炎に、亡き人を想う心。


失ってはならない御心を感じていただけないでしょうか？

どうぞ、形にとらわれることなく、場所や時間も関係なく、皆さまの御心と向き合う機会をと心から願い上げます。


私事で恐縮ではございますが本日16日までの５日間、カリスでの待機をお休みいただき、慰霊と供養の期間として専念させていただいておりました。


先代からの代替わりをいたします前の出来事ではありますが、御巣鷹山の悲劇も今年が三十三回忌にあたりました。

平成の世になりまして、日本は数度の震災や数々の自然災害により大きな被害を受けたのは、皆さんの記憶に新しいことと思います。


私は神仏に仕える者としての責務、故人に深く向き合う力を与えていただいている者の使命として、各地を巡り慰霊の祈りを捧げることを優先させていただいております。

お盆ということにこだわってのことではないのですが、少しでも慰霊と浄化のお手伝いをと願い、静かに祈りを捧げる期間とさせていただきました。
心苦しいのですが、神仏から預けいただいている僅かな微力でございますので、どうしても精進と専念を要してしまいます。

カリスでご縁をいただいております皆さまのご相談やご自身のことが気になっておりましたが、今年はわがままを通させていただき、お盆は神仏に用いてもらう時間をいただきました。

ご不便やご不安などございましたと思いますが、どうぞ瑠璃珂という鑑定士の信念としてご理解くださいますよう伏してお願い申し上げます。