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占い師ブログ

夢が知らせてくれること(7)

誉清(ヨスガ)先生

2015/04/02 01:56

誉清(ヨスガ)先生

夢が知らせてくれること(7)

ユングの夢診断
心理学の立場から夢を研究した学者で、私が心底崇拝している心理学の権威カール・グスタフ・ユング(1875-1961)という人がいます。
精神科医でありまた心理学者であって、ユングの研究は人間の深層心理である潜在意識が時空を超えて人類全体の集合的無意識に繋がっているというもので、
夢を分析することにより様々な精神疾患の治療も行っております。
私は見た夢をよくこのユングの分析手法で掘り下げて調べることにしておりますが、
いつも表面の意識には出てこない無意識の部分を知ったりして常に発見があります。
以前こんな夢を見たことがあります。
かつて私が尊敬していたベンチャー企業の経営者で教育ソフトウエアを開発したS.Y社長の夢を見ました。
その夢の中でS.Y社長は肘掛のついた大きな1人掛けの椅子に脚を組んで座っています。
周りに素敵な洋服を着た女性が数人いて、そのうちの一人が山のように赤いすももを大皿に盛って社長に差し出しています。
社長はその皿からすももを一個取り上げるとほんの少しかじってはポイと放り投げ、
また別のすももを一個つかんでは、また一口かじって捨てます。
私がそれを眺めているうちに目は覚めました。
この夢をユング的に分析するとこうなります。
先ずは周りの女性ですが、日頃からS.Y社長は21世紀は女性が活躍する時代なので、
自分の会社には女性しか入社させないと言って社長の周りには女性の社員しかいません。
またアパレル関係の事業も行っていたので、彼女ら女性社員は最新のファッションの服を着ています。
問題はなぜ「すもも」なのかということです。
ユングの分析は夢に出てきた象徴的な物について、夢を見た本人が何を連想するかを問います。
私は「すもも」から何を連想するかと言えば、多分「桃のようなもの」となります。
そして実は私の娘の名前の一部分には「桃」という字がついておりまして、
そこで、「すもも」は「桃のようなもの」即ち「娘と同じような子供達」となるのです。
よってこの夢の解釈ですが、「S.Y社長の教育ソフトは、私の娘と同じような子供達の才能を粗末に扱って食い物にしている」というもので、
実は私は深層心理の中でS.Y社長を批判しているのです。
この結果は自分でも思ってもみなかったことで、非常に驚くと共にユングの研究の奥深さを思い知らされました。

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