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続魂みがきの人たち(19)

倒産という経験
R美の「女の勘」は当たっていたのかも知れません。
その後私の会社はT社長に渡していた担保の手形の一部が回って来て倒産してしまいます。
倒産の日から数カ月後、R美が私との関係を全て妻に電話で話したことから離婚をすることになり。
仕事の方は、東京のIT関係の会社から声がかかったりしましたが、
結局ビジネスにはなりません。
R美のヒモのような生活が少しの間ありましたが、お互いすぐにうまく行かなくなり始めました。
その頃、Nママの店が忙しくなってR美を呼び戻したこともあり、R美は勤めていたクラブを辞めてNママのところへ行くことになって。
何度か彼女から電話がありましたが、新しい既婚の建設会社の現場監督とできたみたいで連絡がなくなりました。
彼女を見ていると、いつも恋をするのは既婚の男性で、
相手が離婚したりして手に入ってしまうとつまらなくなる。
そしてまた新しい既婚者に恋をするということを何度も繰り返しいるようで、
結局彼女は恋をしている自分が一番好きで、相手は好みのタイプであれば誰でも良いようなところがあります。
独身になって、しかも仕事もお金も無くなった私に興味が無くなっても無理はありません。
そしてそんな時に私が探してたどり着いた仕事がHY社長の会社の仕事だったのです。
私にとって会社の倒産という経験は、私からお金、仕事、家、家族、信用など沢山のものを奪って行きました。
それでも得たものも有ります。
どんな事が起ころうと希望と勇気さえ捨てなければ未来はあるということ。
そしてそれに敢然と向かう時には天の助けがもたらされるということを身をもって知ったことです。
今回の「続魂みがきの人たち」はこの後の展開も少し残ってはいるのですが、
前回同様また長くなり過ぎてしまいましたので、また後の機会で続きを書きたいと思います。
ということで、次回は話題を変えて別の話に行きたいと思います。
良かったらまたお付き合い下さい。誉清。