魂磨きの人たち(6)
銀座のパワハラ社長T社長
東京にもう一泊して、朝10時に銀座に向かいました。
T社長は「残りの30万だ。今日は忙しいのでお前なんかの相手してる時間無いんだよ。とっとと北海道帰れ。
あ、そうだ、お前借用書書いて行け。
俺は金貸しじゃなんだから、利息は要らない。
後は、早く帰って一生懸命働いて早く返すんだぞ！」
私は助けていただいたことについて感謝とお礼を述べて会社をあとにしました。
北海道に帰った私は、今回資金的に一息つけたことから会社の再建に向けて努力を始めました。
でも、この時が正に地獄の一丁目なのでした。
それから3カ月後の12月会社に、T社長から電話が来ました。
「その後事業の方はどうだね。」
「はい、お陰様で少し良くなりつつあります」
「そうか、ところで俺の5000万は元気かな」
「はい？、社長、あの5000万は手形を落として、後は運転資金としてそれぞれ使わせていただいてまして、」
「そんなことは分かっている。
ただ、元気か確認したいんだよ。
一旦顔を見せて貰えんかな。
今月、お前の通帳の残高が5000万あるのを確認させてくれ。
それを見せてくれたらまたすぐに使っていい。
でも、もしそれが出来なければ回収させてもらう。
俺の回収手段は半端じゃないぞ。
お前のちっこい会社ぶっ潰すのは簡単だ。
12月15日だ、東京へ通帳持って来い。分かったね」
と一方的に言って電話が切れました。
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