人はなぜ生まれて死ぬのか(1)
今から考えると私はかなり変わった子だったと思います。
母が言うには、幼児の頃はお月様が怖いと言ってよく泣いていたそうです。
遊びも変で、川の土手や小山の麓に自分で集めた石で小さな祠をつくり、土手の神様、山の神様と呼んで毎日お祈りをするという遊びが好きでした。
小学校に上がる前後には夜寝る前に幻聴のようなものが良くありました。
ある時は、お坊さんの読経のような声がしたり、耳元で囁くように男の人の声が聞こえることもありました。
小学校の頃からはいつも、人はなぜ生まれて来てそして死んでしまうのか。
死んだらどうなるのかということをいつも考えているような子供でした。
そして、自分の家族の中で最初に死ぬのは多分父なのだろう、その時父はいなくなって影も形もなくなってしまう。
それを考えると父がかわいそうで、かわいそうで、その時が来るのが恐ろしくてたまりませんでした。
小学校5年の頃、同級生の親友に「お父さんが将来死ぬ時には、この世界から一人で消えて行ってしまうのはかわいそうなので、僕もその時お父さんと一緒に死んであげようと思うんだ。」と話したことがあります。
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