昔、タイムカプセルというのが流行った時期があった
あれは確か、万博か何かで「タイムカプセル的なサービスを初めたことがキッカケ」だったように思う
タイムカプセルというより「未来への手紙」的なものだったように思う
確か「10年後の自分への手紙」的なサービスを初めたのだ
もちろん「誰でも出来る」サービスではない
10年後にも「郵便物が届く環境にある」ことが大前提だ
つまり「賃貸住宅ではない」ということだ
だが賃貸ではないからといって必ず郵便物が届くとも限らない
例えば市町村合併で住所が変わることもある
変わった直後ならいいだろうが「新しい住所が定着」してしまったら、例え郵便物でも届かないかもしれない
当時の子供達からしたら「10年後」とは想像もつかない程未来の出来事だったのかもしれないが、大人からしてみると10年なんて「気がついたら過ぎていた」ような時間だ
その後学校でもタイムカプセルが流行った
缶の空き箱のようなものに自分への手紙だったり、現在の写真だったり、絵なんかを入れる子供が居たようだ
だがタイムカプセルというのは「ただ土に埋めればいい」というものではないことが問題になった時期があった
基本的には「タイムカプセルは校庭に埋める」ものだったが、例えば空き缶のようなものを見つけやすい場所に埋めるとしても、浅かったりすると「空き缶の中に雨水などが入ってしまい、中身が駄目になってしまう」ことなどが言われた
また学校なら「場所さえ覚えていれば大丈夫」と思われがちだが、校庭の配置変更などで(木が植え替えられるなど)場所がわからなくなるというのが多発したらしい
一概には考えにくいことだが、10年後には「場所がわからなくなる」事態が多発したらしい
もちろん一般的に考えれば、校庭といっても基本的には「隅の方」の木が植えてある場所に埋めるのが普通でトラックのど真ん中を選ぶことなどは無かったはずなので、基本的には「すぐ見つかる」はずだったのだと思うが見つからなかった(行方不明の)タイムカプセルもあったらしい
つまり、それだけ多くのタイムカプセルが埋められたということだ
そして「行方不明のタイムカプセル」だったり、先生の移転などで忘れ去られたタイムカプセルもあったらしい
公立の学校って、基本的に5年程度で他校に移転になるらしい
10年というのは「そういう期間」だ
「埋めたことは覚えている人が居たとしても、その場所までは覚えていない」など
例えば「木の根元」とは覚えていても「どの木」までは覚えていない
そんなこんなで「掘り返されることなく終わった」タイムカプセルもあったらしいし、発見できなかったタイムカプセルもあったらしい
実は私の弟もその中のひとりだったようだ
15年ほど前、ちょうど父母の葬儀があり兄弟が揃っていた時「タイムカプセルを掘り起こしたので」と弟宛にタイムカプセルの中身が自宅に届いた
正直私達は葬儀の手続きなどでそれどころではなかった
初めてのことだったので(ソレまでは父母が出席したり、私達も連れて行かれたことはあっても「お客」という立場だった)何もかもが知らないことばかりだった
葬儀が終わっても「遺産手続き(3人で分けると大した額ではなかったが)」の為に何度も様々な銀行に行ったり(沢山の口座を持っていると子孫が面倒なことを知った)、我が家は本籍が東京なので東京の役所の手続きが必要だったり(しかも生涯の転居場所全部の手続きが必要)
そもそも私達は「父母の生涯の居住地なんて分からない」のだ
特に父は都内だったので空襲?とかがあって、疎開したりなどあったらしい
一つずつの戸籍が手に入ると「その前の居住地」が分かるので前の居住地に「死亡届を出す」という感じだ
そして以前の戸籍を見てその前の居城地を知るという繰り返し(その上父母は3度ほど戸籍の改正にも巻き込まれていた)
弟が業を煮やし「一度に全部手に入れる方法はないのか」と役所の職員に電話で怒鳴ることもあった
今では多少簡単になったのかもしれないが「お役所仕事」ってこんなものなのだろう
ユーザーの利便性より「保管性」などが優先される
あなたも不要な転居はできる限り控えておいた方がいい
若くてお金があるからと何度も転居を繰り返していると、あなたの子孫となる人が激しい苦労を背負うことになる
ちなみに私の父母はほとんど転居をしてなかったのに(戸籍の改正もあったので)7〜8通の戸籍が必要だった
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