私が子供の頃、祖父が戦争に出征した時のことを私に話した
だが子供の私には「つまらない話」だった
今になって「もっとちゃんと聞いておけばよかった」と思う
私は中高生の「学校で戦争のことを習う年頃」の時にも、学業にあまり熱心ではなく、特に社会科は「大嫌い」の部類だったので興味を持つこともなかった
特に日本史は大嫌いだった
世界史は○○1世・○○2世みたいに簡単なのに、日本史は源○○・源○○とか徳川○○・徳川○○と名前だけが違って(しかも漢字で描かないと駄目で)ともかく面倒だった
どちらかというと「クイズ」的な問題である理数系は大好きだったのだが、ただ暗記するだけの社会科はただただ「つまらない」だけだった
私が多少なりとも戦国時代とかに関心を持つようになったのは大河ドラマとかで「主要人物たちの背景」を知るようになってからだ
今でも「合戦」とか「勝ち負け」とかには全く興味がない
私が関心を持ったのは「過去の有名人物たちがどんな生い立ちを持ち、そのために出来上がった性格とかから考え方が定まっていった人間模様」だけだ
それ以外には今も全く興味がない
特に数学や科学のように「覚えた公式に化学式や数字を当てはめて考える」のではなく、ただ暗記するだけの教科は「つまらない」以外の何物でもなかった
だが祖父の戦争の話には多分「その時の自分の考え方」とか「それによって得た考え方」だったり、私の知りたいことが沢山含まれていたはずだ
1995年に43歳の若さで亡くなったとある漫画家の方が居た
その方の訃報を聞いたのは、確か5年ほど経ってからだった
(当時は雑誌の漫画は1冊も購入していなかったので)
その時私は「この人の頭の中には色々なものが詰まっていただろうに、それらが全て消えて無くなってしまった」と思った
実はその漫画家の方は連載途中で亡くなった
なので出版社のご厚意で、鉛筆画だけの原本が漫画化されて出版された
お陰で私たちは「最後まで執筆できなかった作品」を鉛筆画だが読むことが出来たのだが(鉛筆画だからおおまかな輪郭のみ)、だがきっと本人の頭の中には「その漫画以外の様々な構想」があったのでは?と思わずにいられない
ひょっとしたら新作の構想もあったのかもしれない
それらが全てこの世から消え去ってしまった事は、本当に残念でならない
当時の私は「気に入った作家や漫画家の作品は出版されてから読めばいい(その方が背景とかが追記されていて出来上がった作品になっているから)」と思っていた
だがたまたまその作品は単行本化されたが、ひょっとしたらそのまま「打ち切り」扱いとなっていたかもしれない
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