今時の人たちには「バカバカしい」ことなのかもしれないが、特別な方針があるような格式高い家庭ではなくても「各家庭の方針」みたいなものはある
特に我が家では「出身地が違う」「我が家は自由な風潮」だったので話が頓挫することが多々あった
例えば彼の家は母子家庭だったので何事も「恥ずかしくない(世間体)」事にこだわっていた
結納一つとっても「正式なこと」に拘った
うちの父母は「スルメや昆布に何十万円も使うのはバカバカしいから、そんな事しなくてもいい」という考え方だった
なんなら二人きりでハワイとかで挙式でも構わないし…的な
それなら新婚旅行も兼ねれるし、結婚式代も格安で済むし(1/10以下)…的な
日本国内で結婚式をしたら、招待人数や衣装代にもよるが最低でも100万円ほどかかる
いや、100万円で抑えるのはかなり厳しいだろう
その殆どは「打ち掛けの貸衣装代」と料理代だ
ちなみに私の場合打ち掛け費用は50万円だった
23万円の赤い打ち掛けもあって、それだけ見たら素敵だったのだが、私の気に入った赤い打ち掛けと見比べるとその差は歴然だった
まず赤の色が違うし刺繍も違う
赤の鮮やかさが違うのだ
比較したらどう見ても高額な方を着たくなる
一部屋の中に様々な価格の打ち掛けが並べてある
しかも価格別ではなく、価格に関係なくバラバラに置いてあるのだが、誰がどう見ても(着物に素人な私が見ても)その差は歴然なのだ
必ずしも派手でキレイでなくても「こっちが着たい」と思わせる何かがあるのだ
むしろその差が際立ってしまう
(本当は80万円の黒打掛がすごい綺麗だったが、流石にたった1日だけの貸衣装に80万円は支払えなかった)
結婚式にかかる費用が一人5千円としても10人いれば5万円だが、結婚式の料理で5千円で済ませる人はまず居ないだろう
大抵は最低でも1万円程度〜ソレ以上の価格の食事を頼むし、引き出物も最低でも5千円くらいだ
一人1.5万円としても両家では最低でも20人程度は出席する(親戚・友達・会社の上司)だろうし、遠方なら宿泊代や交通費もかかるので主催者側が負担することが多い
結婚式の式場使用料もかかるし、プロのカメラマンを始めとしてビデオ編集者などにもお金がかかる
花婿・花嫁が沿道に撒く花代以外にも、自分たち・招待客のテーブル周りを飾っている花代もお金がかかる
全てがランク付けされていて価格が設定されている
Aコースなら200万円、Bコースなら300万円といった具合だ
パンフレットを見てみると「一番安いコース」はかなり見劣りしてしまうので、どうしても多くの場合は下から2番めくらいを選びたくなってしまう
オプションの引き出物とか料理とかを選んでいくと「思った価格を大幅に超える」事も少なくないだろう
お色直しでドレスを着ればドレス代もかかるし、大抵は2〜3回のお色直しをする
打ち掛け・ドレス・振り袖の3回だ
例えばうちの親は「仲人なんて(お金がかかるので)必要ない」と言っていたが、彼の母は隣の家が市会議員だからという理由で「どうしても市会議員の仲人入れる(付き合いなのか見栄なのか不明)」といった
(仲人への手数料・料理代・引き出物代・着付け代などが余分にかかる…およそ10万円)
そんな風に「当事者とは別のところで揉める」こともある
特に我が家のように「出身地が違うので考え方や習慣が違う」等があると揉めがちだ
特に最近はお互いに一人っ子のことが多いので、両家ともに「最初で最後の結婚式」みたいに人生かけていたり全てを注ぐ家庭も多い
お金がかかるのはソレだけではない
家財道具(婚礼ダンス他の家具類)や婚礼ぶとんセット・電化製品だけでも数十万円かかる
その他結婚時には「新居の契約」や「引越し代」もかかる
結婚後に新婚旅行をするなら、二人で500万円くらいは見ておく必要がある
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