あなたは「自分の全盛期」を聞かれたらいつと答えるだろう?
多分10代と答える人は少ないだろう
それこそ10代でオリンピックに出たとか、国体でいい成績残した、現役で良い大学に入学したなど余程のことがなければ10代と答える人は少ないだろう
何故なら人は「未来は今以上に良くなる」と漠然と信じているものだから…
これまでの自分の過去を振り返って、案外年をとっても「今が一番」と思いがちだ
20代の頃には20代の「今の自分」を最高だと思っていて、30代には30代の今の自分が幸せだと思っていて、40代には40代の今の自分の頑張りを認めていて、50代には50代の…
いや、その頃になって「自分の盛りの時期は過ぎたかも」と何となく感じ始める
と言うか「自分のことがどうでもいい」的な感じになった
私の母が50〜60歳くらいの頃には、一人で海外旅行などに行きまくっていた(すごく行動的だった)のに…
50代で盛りの時期を過ぎたというと「遅いよ」と思うかもしれないが、案外結構年をとっても「今の自分」に満足していたりする
いや、勿論私だって離婚したり、会社が倒産したり、火事で職場がなくなったり、給料を払ってくれなかったり、大好きな彼に別れを告げたり等、それなりに色々な事件を経験したし「幸せ」ばかりではなかった
でも総合的に考えて「会社は倒産してしまったけど、とりあえず夜のお店の方でしばらく稼がせてもらおう」とか「早く次の派遣先紹介してもらおう」とか、「夜の仕事(アルバイト)はキツイけど、ただでお酒飲めるし、全く八方塞がりと言う訳ではなかった」し、そんなこんなでもプライベートが充実していたら幸せと感じていられたし…
私は「50代になったら再婚しよう」と思っていた
50代なら、息子たちは成人するので手が離れ一人になっちゃうし、子どもたちに分ける財産も無いも同然なので、私が結婚したからと言って財産分与の取り分が減ると揉めることもないし、自分たちは自分たちのことで精一杯な時期だし…と思っていた
私の友人たちは「なんで50代?」と不思議がっていた
若いうちに再婚すれば一緒に子育てできるし(経済的にも楽ができるし)、自分だって少しでもキレイなうちの方が売れやすいし…と
言っちゃあ何だが「ババアになって貰ってくれる人居ると思ってるの?」的なことも言われた
ところがどっこい、私は50代になっても「いい女」でいる自信があった(見た目の問題ではなく)
だってツバメを飼う気ではなかったし「残りの人生に灯火が欲しい」と思っていただけだから
っていうか、そもそも「貰ってもらおう」と思っていなかったし「選ぶのは自分だ」と思っていた
それに、その時期なら「バツイチの男性」「子育て終了して自分の人生求める男性」も沢山居るだろうと思っていた
お互い人生の苦労をしてきた者同士が「老後」を仲良く肩寄せあって穏やかに暮らしたいと思っていた
燃えるような熱烈な恋を求めているわけではなかった
そのための再婚もアリだと思っていた
自分がまだ若い間は、恋愛はしても結婚する必要はないと思っていた
今の私は「いい女」でいる気力もないし、男も特に欲しいと思わなくなった
これは計算外だったのだが、多分私は一度更年期障害の弊害で「うつ病」的なものになったっぽい
それで恋愛に対する気力が一切なくなった
どちらかと言えば本当の私は恋に貪欲だったのに…
今でも恋愛に対する気力が戻っていないのが「歳のせい」なのか「実はやっぱ心の病?(更年期障害が終わらない)」なのか「欲望自体が衰えたから」なのかをよく分かっていない
更年期障害と思われる時期から一気に気力がなくなった
普通の人の更年期障害ってどの程度の期間続くのだろう?
私は50手前からだったから、少なくとも10年は続いている
気づいたら「私の全盛期は通り過ぎていた」と気づいたという感じだ
こんな風に、人生では「予定外」の事が起こりうる
自分で立てた予定通りに進まないこともある
さて、これからどう生きましょう
CMのセリフではないが「人生なっがいよ〜〜」
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