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聖花物語〜生きる〜

聖花(せいか)先生

2013/10/04 05:36

聖花(せいか)先生



私は病院の屋上にいるのが好きだった…

ぼーっと流れていく雲や
落ちゆく夕日を眺めていた…

この自然の流れのなかで
生かされている自分のちっぽけな命を
自分の定められた時間まで

生きる…

ということが、どういうことか
なんとなくわかってきた頃である…


私は朝食前の早朝に
屋上で、以前習っていた『気功』を
やりはじめた

カンタンな体操のようなものである…

いつの間にか私の周りには
見よう見真似で、数名の入院患者が
同じ動きをする人たちがいた…

シッポのあった、あの奥さまもいた


私の退院の日も近くなっていた…


゚+..+゚+..+゚+..+゚


退院後しばらくして

私は湯ば〜ばの家に遊びに行った


湯ば〜ばは
冷やしうどんなんか作ってくれながら
もてなしてくれた

真夏だったと思うが

お昼寝をしよう…

と湯ば〜ばは、窓を開けた

マンションの7階くらいだったと思うが
いい風が入ってきた…


クーラー付けっ放しだけどいいの?


と私が聞くと

いいの!いいの‼︎
だってこの方が気持ちいいでしょ?
そのために
旦那が一生懸命働いてくれてるんだから…

と湯ば〜ばは言った


旦那様には悪いけど

レースのカーテンがなびく中
ヒンヤリとした風を感じながらの
お昼寝はとても心地良く


私は湯ば〜ばの、そんな自由さに
妙な解放感を感じ、うれしくなった…


゚+..+゚+..+゚+..+゚


実は最近
湯ば〜ばから10年ぶりぐらいに
電話がかかってきた


元気〜?
あたしゃ最近結婚したからさ〜!


と唐突に湯ば〜ばは言った


Σ(・艸・*)エェ!!
ととりあえず私のアタマは混乱した


私が十数年前にお邪魔したときは
すでに2度目ではあったが、旦那様がいたし

それに湯ば〜ばは還暦をとうに
超えてるのである…


あの〜?前の旦那様は…?


とおずおずと聞くと


死んだ!


と湯ば〜ばは
わりとあっさりと言った…


前のご主人へのお悔やみを述べ
三度目のご結婚にお祝いを言い

なんだか変な電話になったが


電話を切ったあと


なんだか湯ば〜ばらしい…


とクスリと笑えた…(*ノ∀<)


つまり

生きるということは

たくましいことなのである…



湯ば〜ばのような生き方でないにせよ

生きてるってことは

それだけで、みんなたくましいのである…


生きてるってすばらしい〜


+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+゚



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