
【第三話 赤いリボン】
アスカさんの意識につながった時、
彼女はとてもにこやかで、
楽しそうにしていました。
体は深い昏睡の中にありながらも、
彼女はずいぶん前に亡くなったおばあさまと再会し、
たくさんの言葉を交わすことができたのだといいます。
そして、子どもの頃に憧れていた赤いリボンを、
おばあさまからもらったと
嬉しそうに話してくれました。
「こちらには戻ってこれるの?」
と私は尋ねました。
「戻っても、事故の後遺症で
もう自由には生きられないと思う。
だから、戻るつもりはないの。
今の状態、意外と心地がいいみたい。
このまましばらく楽しみながら、
どうするか考えることにするわ。
だから、悲しまないでね」
届いていた声(第三話/全九話) | 龍空(ルーク)先生|電話占いカリス