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人生 生きていく中で、一番楽しい出来事は、良縁に出会い その相手と生きていく事であろう。前の「自殺」の話で挙げた女性にも、一つだけ救いがあった。それは、嫌いな男性と結婚をしたのであるが、その男性との間に出来た息子がまさにこの女性にとっての良縁であった。結婚相手に良縁を望めなかった場合、大方はその子供に良縁の人間が生まれるｹｰｽが多い。夫婦仲は悪いが、子供との相性がよく、縁も深く（前世からの縁）、子供に助けられる。 さて、上に挙げた母親と息子の縁とは、前世でこの母親は楊貴妃であり、息子は玄宗皇帝であり、夫婦であった。その玄宗皇帝の楊貴妃への溺愛ゆえ、国を傾け 楊貴妃は殺された。しかし、この二人の愛は真実の愛ゆえ（良縁）、今世で母と子として生まれ合わせた。前に話をした自己破産は、実はこの母親が楊貴妃だった時に玄宗皇帝だった息子に国を傾けさせたのを逆にさせられた話なのである。もちろん、息子を溺愛した結果であるが。要するに夫との前世の因縁と息子との前世の因縁が、ｼﾝｸﾛﾅｲｽﾞされて自己破産は引き起こされたのである。息子は、自分のせいで死なせた母親を今世では、自分がいたから死なさせずに済んだのである。