桜の綺麗な季節となりました。
花びらがはらはらと雪のように風に舞う姿に、心惹かれたりしませんか?
長めのお休みの中で、今年も東北の地を訪ねるお時間をいただきました。
力強い復興の歩みと多くの笑顔に、人と人とを繋ぐ絆や経つ年月を感じることでした。
しかし幾つ目の春を迎えても、失われた・・・失ってしまった・・・その多くの方々の悲しみと今もなお消えぬ傷跡に、ただただ平安をと祈りを捧げるばかりでした。
春になると「出会いと別れ」を感じる機会が多くあります。
卒業式、入学式、異動、転勤、退職、引っ越し、環境や住まいの変化の季節ですよね。
新たな希望を胸に歩き出す方、ちょっぴり切なく悲しみを覚えながら旅立つ方、仲間や慣れ親しんだ場所を離れることが辛く淋しい方、また見送る側の複雑な想いでいっぱいの方・・・皆さん様々なのではないでしょうか。
今回、皆さまにひとつの言葉をご紹介させていただきます。
【あだ花(徒花)】
儚く(はかなく)散る花のことで、咲き乱れる花の去りゆく儚さを表現しています。
仏教の親鸞上人のお詞の中に
「明日ありと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」
とあり、ここでは【あだ桜】という言葉がございます。
どんなに美しい花々も、咲き誇る満開の桜も、嵐や強風で一夜(ひと夜)に散ってしまうという意です。
被災地で、朝、行ってきますって玄関を出て行ったのに・・・まさか二度と会えなくなるなんて・・・
「またね」って言ってメールをしていたのに、その「またね」は再び来ることはなかった・・・
という方々の流された涙に胸が締め付けられるようでした。
皆さんの愛しい大事な人を思い描いてください。
「この人と二度と会えなくなる、一緒に過ごす時間は限られているかも。まさかね」
日々そばにいるのが当たり前、メールや電話が出来るのは当たり前、一緒にいて当たり前だと思っている愛しい人を失うなんて普通は想像しないですよね。
失って気づく、何気なくて平凡でちっぽけだけど、なくしたものの大切さってあるのではないでしょうか。
次回のブログでご紹介させていただきますが、春は陰陽五行では【木】です。
肝臓や胆嚢に関係し、ストレスや精神状態と深く関わり、情緒不安定やイライラに作用しがちなのです。
あなたの愛しい人は、多くのストレスと環境の変化でいつもと違う対応をすることもあるでしょう。
お互いに身近すぎて、イライラして怒りをついついぶつけてしまうこともあるでしょう。
なにか気忙しく心が落ち着かず、何と言えず焦りや心ざわつくときもあるでしょう。
行動したくても一歩が踏み出せず、心沈むときもあるでしょう。
そんな時に皆さまの御心の隅に思い出していただきたいのが、あだ花、あだ桜です。
人の世は儚く、時としてあだ花のように無常なものですね。
限りある命、先のわからない命だからこそ、愛する家族とのいつもと変わらない時間も愛しい人との短い逢瀬(おうせ)も大事に、そして愛おしく【今】を大事にしていただきたいと思っています。
意地を張ったり、相手が思い通りにならないからと感情をぶつけたり、些細なことからケンカしたり・・・、そんな今日を過ごすより、どうせ明日があるからと思うより、大事な人を大事に想う今この瞬間の気持ちを今一度感じてみてはいかがでしょうか。
過ぎ去った過去に戻るのは難しく、まだ来ない未来に不安や心配を抱くよりも、今を思い残すことなく、真っ直ぐに前を向いて生きていきたいですね。
春は出会いと別れを意識する季節だからこそ、大事な人や愛しい人の存在や共にある時間の儚さを感じてみませんか。
愛し君へ、この想いひとひらの花にのせて届きますように・・・
画像は、白木蓮です。
大震災の年にやっと被災地入りできた4月、被害を免れた木蓮の花をちらほら目にすることがありました。
その甚大な被害と立ちすくむ人々の中にあった木蓮の花がどうしても忘れられず、その後木蓮を購入して植えたのですが、今年は見事な花をつけてくれました。
全ての土地に平安と安寧を、全ての皆さんに笑顔と心の平穏がありますように、心から願っています。
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