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幽体離脱(3)

「あ、自分が寝てる、。」と思った瞬間、寝ている自分の胸めがけて立っている自分の頭の方からスッと入って行きました。
その瞬間、身震いするほどのものすごい寒気のような衝撃で目が覚めました。
その時は一体何が起こったのか、夢なのか現実なのか、何度も足に土が付いてないか確かめたりしましたがよく分かりません。
夢とはとても思えないくらい現実に近いのです。
部屋のカーテンを開けてみると全く同じ夜明けです。
東の山の方がうっすらと明るくなり始めています。
向かいの風鈴や隣の網戸も現実と変わらないようです。
何より普通夢であればどんどんストーリーが広がって行って最終的に自分の体に戻ると言う完結までまとまるとはとても思えません。
季節や時間も全く現実と同じで矛盾してはいないのです。
私はこの体験が何を意味するのか毎日悩むようになりました。
一週間くらい経ってから父に「親父、、夢なのかなんなのか本当に変な夢をみたんだ、、。」と話しました。
そうしたら、父が思ってもみないことを言ったのです。
「うーん、とうとうお前もか。」、、。