ペット島のペットたちはどんな様子なのか？
明るい光の中、自由気ままに駆けずり回っている姿を想像する人も多いと思う。
まあ、駆けないとは言わないが、意外と一塊になってじっとしているモノが多い。何故なら、楽しかった日々を思い出しているから。そして、飼い主の様子が知りたいと耳を澄ましているから。
ペット島のペットたちは、人間と共に在ることを望むもの。だから、仲間同士で「楽しむ」ことはあまりしない。
以前、一度だけ前世が人間ではない人と出会ったことがある。前世と言っても、もちろん相当前の前世なのだが。そんなことがあるとは俄かには信じられなかったが、その人の前世はいくら観ても「犬」で・・・飼い主のお姫様を守るために努力に努力を重ね、人間の魂に進化？したようだった。
飼い主を生霊から守るために命を捧げるペットたちがいる。そのモノたちは、健気にも飼い主を守り切れなかった無力感を訴えてくる。
ペット島のペットたちは、転生の時をひたすら待つ。飼い主との楽しい思い出を胸に。その思い出が再び現実となることを願って。しかし、その中にごく稀にペット島からの脱出を試みるモノがいる。もしかしたら、彼らは人間になることを望んでいるのかも知れない。
青龍：猫とよく話しているけど、魂姫は猫派かな？
白狐：いや、実は犬派らしいよ。鳥ともよく話してるよね。
青龍：鳥はみんなガルーダ（インドの神鳥）の親戚みたいなものだからね。
白狐：じゃあ、蛇と話すのは龍の親戚だから？
青龍：いや、蛇と龍は違うから！
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