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長々お付き合い下さった複雑恋愛から「手に入れるという事」
最終章になります。
日頃の悩みを、自分から遠くに離して見るという事で冷静になるのではと書き綴ってまいりました。もう少しお付き合いくださいませね。

プリンセスとプリンスの間にスルりと入り込んだ女性、この先はどの様な展開があるのでしょう。

元々はプリンセスもプリンスも、幼少期に取り残された思いを抱えている2人です。
本来なら、お互いの共有出来る寂しさがあったはずなのです。
なのに何故、ここまで拗れてしまったのでしょう。
どうしてプリンセスから、プリンスは離れてしまったのでしょう。

相手を変えてまで、自分に合わせて欲しい。。。。。。。。

これを望んだからかも知れません。
自分に合わせて欲しいは、誰にでもあると思うのです。
ここで問題なのは、相手を変えてまでの部分です。

あくまで理想ですが、納得したり道理が合ったりしたら自ずと変わっていくものです。
ましてや、人騒がせが1番嫌がられる相手に「お騒がせ」を用いて「かまってちゃん」をしてしまったら上手くいくはずがありません。

相手に心配をしてもらうと、とても気にかけて貰えている実感があるので、つい、寂しくなると何度も心配をかけてしまう。

例えば、別れると言って引き止めてくれたり。
例えば、黙っていたら相手がオロオロして話してくれたり。
例えば、誰か他の人がいるかもしれないとヤキモチ妬いてくれたり。
例えば、実感が欲しくて、もう一度言って欲しくて解らないフリして、ワザとトンチンカンな返事をしてみたり。

↑↑↑文章に書いて読んでみると、どの項目も当てはまるし。
どの項目も上手くいく訳ないと思いませんか？

一緒にいるのに、無言でスルーしてたら気にするどころか不機では、嫌な時間だし、いつも他の人が居そうなフリはただの遊び人に見えて格が下がるし、実感が欲しいからとトンチンカンに答えてるとカンの鈍い気の合わない人に映ってしまいます。

一番繰り返してはイケナイノハ。。。
別れると言ってみる、これは2回言ってしまうと相手からすると3回目の正直。
引き止めるどころか「本当に別れる」になってしまうのです。


では、プリンセスの話に戻しましょう。
その後、プリンセスは第2子の懐妊を迎えます。
お世継ぎに加え、弟君を迎えることになりました。

国を上げた歓声。それこそ国内だけではなく世界から祝福を受けました。
今までならば、王室の中で出産しお披露目迄は人目に触れることなく粛々と行われる筈の出産も退院も第1子も第2子も、病院で出産を選び、退院の時にお披露目をする事を選んだプリンセス。

人々はプリンセスをとても愛します。
反面、プリンスからしたらどうだったでしょう。
偉大な母の影に隠れてしまうプリンス。そしてまた今度は愛くるしいプリンセスの影に隠れてしまう事態に配慮はあったのでしょうか？
どんどん気持ちは離れていく事にならないのでしょうか？

その後にプリンセスは、件の女性と対面した時に言われています。
「あなたはコレ以上、何をのぞむの？」
彼を愛するより、国民に愛される事を選んだんでしょう？という事を言い放たれたのではないでしょうか？

プリンスを愛しているなら、プリンスの心情を理解するのが本当よねとでも言わんばかりに。
ここでも、この女性が中心に置いていたのは彼を変えるではなく、彼に共感して寄り添うだったのではないでしょうか？

プリンセスはプリンスに気にして欲しくて、変わって欲しくて数々の恋人を作ります。
自分の素敵さ、女性として愛されたいという願望もあった事でしょう。悲しい行動です。
でも。。まだ2人の子供たちはとても幼いのです。

2人の幼子が可哀想

妻としても自分に寄り添いなく、母としても子供たちを置いて男性と過ごすプリンセスにプリンスは、浮気に対して贖罪の気持ちを持つ事は「軽くなる」のではないでしょうか？

浮気疑惑があった時、第2子のDNA鑑定をという声が上がりましたが大反対したのは誰あろうプリンスなのです。

プリンスからしたら「贖罪」としてプリンセスを守ったのでしょうが、かまって欲しいプリンセスからしたらここでも、自分を見てくれないヤキモチも妬かないプリンスの事を悲観し、恨んだのではないでしょうか。

果たして、目立たない容貌の女性はプリンスを手に入れ寄り添いだけを武器に王冠を手にしました。
王になる署名をする時に、インクペンが上手く抜けずイラッとヒステリックな表情になるプリンスの横で、焦るでもなく微笑ましく眺める女性をトピックスで観た時に、この2人の愛し方が物語たっているなと思いました。

手に入れるという事。。。
しっかりと信念を持って、ベクトルの方向を定めたら
相手の気持ちを寄り添うという事で無理なく自然に変化させていける

会えた時には微笑ましい時間を過ごし、2人で居るともっと過ごしたくなる

現にこの女性は、再婚後にもプリンスが静かさ、自分の時間を過ごしたい時はすんなり離れて、自分は自分で過ごすという事を楽しんでいたようです。

さて、一般の複雑恋愛より会える時間はわずかしかなかったこの2人を例に取って書き綴ったこの物語。

皆様のヒントになれば幸いです。
拙い文章をお読み下さって感謝申し上げます。

因みに実はかなり長くプリンセス大ファンです。(*^^*)

宙紘