年を跨いでしまってすみませんm(_ _)m
③からの続きです。
東武ワールドスクエアを後にして約10分。
とてつもなく導線の良い場所に日光江戸村はあります。
少々お高めの入場料に驚きつつ、関所と言われるエントランスを通って、江戸の町に入りました。
この江戸村、忍者屋敷や忍者のショーがすごいと昔友達から聞いたことがあったので、以前から行きたいと思っていたのでした。
やはり噂のとおり沢山の忍者系アトラクション。
その一角に並び、ショーの時間を待っていました。
ふと、忍者、と聞くと何だか胸が締め付けられるような悲しみ、というか切なさとでもいうような気持ちが押し寄せてきます。
待っている間も何とも言えない懐かしさともの悲しさが入り混じった感情が交差してゆきます。
時間が来てアトラクションを観る忍者屋敷に入って行きました。
見事な殺陣で、忍者を演じる演者さん。
凄い迫力に目を奪われながらも、心は別の時代に向かって、旅をしながら何かを探しているようでした。
その後も私達はいろいろなアトラクションや美味しいものを堪能し、瞬く間に時間は過ぎていきました。
そろそろ帰途につこうかと来た道を戻ろうとしたその時、その道の向こうの方から何やら華やかな一団が。
美しい花魁道中がこちらに向かってやって来たのです。
しゃなりしゃなりと優雅に進む列を見た途端、今迄様々なアトラクションで時間を埋めてきたのは、この時間に出くわす為だと悟りました。
まさにその時、私は自分の過去の姿と鉢合わせることになり、その愛した相手が忍びという身の上であったことを理解したのです。
そしてそれを悟った刹那、魂が数百年の過去にすうっと吸い込まれていきました。
その頃の私の部屋は、忍びの彼の金庫となっていました。
密書や暗号文を彼から預かる自分が浮かびます。
その人は、そこに来る時だけ、心の鎧を解き、ほんの束の間の休息を取るとまた次の任務へと向かって去って行ったのでした。
いつまた来るかも知れないその身を案じ、会えない苦しみに耐えながら、密書の束だけが自分とその人を繋ぐ一本の糸であること、そして二人には決して幸せな結末など無いことをよくわかっている自分を見ました。
そんなに長くない花魁道中が終わり、私は前世から引き戻され、我に返りました。
そして本当の意味でここに来た謎が解けました。
たった一泊の小旅行、その中に千年分の魂の旅を経験した気がしました。
自分の正体を知ること、それが更に自身の力を高めていける手段だと、そう思えます。
そして鑑定の役に立っていけると。
皆様も、遠出をする機会があった折には、その土地の声に耳を傾け、過去の姿に思いを馳せてみては如何でしょう。
もしかしたらまったく想像もし得なかった、過去の自分に会えるというサプライズがあるかもしれませんよ？
次は小田原城にでも行ってみようかなあ。
…呼ばれているのかもしれません（笑）
自分の正体を暴く旅はどこまでも続いていくのです。
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