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連休の方も多いと思いますが、暦では春分の日、春のお彼岸の期間ですね。

彼岸の中日である春分とは、太陽が真東から昇り真西に沈む日で、日の出と日の入りを地平線で計るために少しだけ昼の長さが夜の長さより長い日であります。

なぜ春分・秋分を彼岸とし、先祖供養と結びついたかということは割愛させていただきますが、先祖供養だけではなく、私たちの生き方に大きな意味を持つ日でもあります。

世の中の全てに陰と陽の方向性が有り、古くから太陽と太陰（月）を象徴に物事の関係性と考え方に大きな影響を及ぼしています。

陰と陽、２つの力の働きとバランスが大事で有り、どちらに優劣があるとか、どちらが強まると良いというものではありません。

陰と陽は表裏一体であり、男性（陽）女性（陰）というようにお互いの存在があってこそで、どちらが欠けても強すぎてもうまくいきません。

春分の日は陰と陽のバランスが釣り合った状態、つまり同じレベル０となります。春分から夏至まで陽の気が強まり、陰の気が弱まります。

つまり春分から秋分までの期間は陽の気が陰の気を上回る期間です。

※画像を参考にしてくださいm(__)m

このように春分秋分は陰陽のバランスを整える地点と考えると、この春分は新しいスタートやリセットの時とも言えます。

『宿命』と『運命』という言葉があります。

宿命とは「先天の気」で、定められたもの、背負って生まれた使命であり、命（魂）をいただく（宿る）ことです。

これは生まれてくる時に、性別や生まれてくる国が決まっていることを例えとして思ってください。

運命とは「後天の気」で、そのいただいた命を運ぶ、つまり自分で命を用いることです。

運命は、決して決まったものではなく、自分で切り開き自分で決断するものです。

今、この瞬間の選択や行動が運命（未来）を左右し、例えば今日この瞬間に、あなたが右の物を選ぶか左の物を選ぶかで未来は変化し決まってくるのです。

出会いやご縁も同じです。今が大事で、ご自身の生き方で、変わったり強まったりするのです。

春分は陰陽のバランスがキーワードの日と言えます。

人間関係や物事のバランス復活、運気を取り戻しアップさせる、浄化やリセット、などに最適な日です。

何かに行き詰まりを感じたり、新たに何かをスタートさせたいと感じたりとする方は、ぜひ自分と向き合い、運命という自分の歩みを見直してみてくださいね。

先祖供養は心の問題で、気持ちが大事です。

お墓参りや仏壇の前で手を合わせることも供養ですが、決してそれだけが全てではありません。

形に囚われずに私たちの生（命）を繋いでこられた先祖に感謝の気持ちを持つことが大事です。

どうぞ、お墓参りに行くことが難しくても、感謝の心と共にある彼岸の期間になさってくださいね。

先祖供養や感謝の心と共に過ごすことだけでなく、新しい始まりの意識付けに氏神様や産土神様へのお参り、崇敬する神社へのお参りも実りあるものとなるでしょう。

連休は日ごろの疲れやストレスを解消したり、楽しい時間や癒しの時間を過ごしたり、お出掛けや人との出逢いや繋がる機会も多いと思います。

忙しい時の中にひとときの時間、ご先祖様、お守りくださる神様、慈しみ深い仏様、そして目の前の愛しい人、大事な人に感謝の想いを深めてみてはいかがでしょうか。

陽光穏やかに、皆様の心に平安と安寧がありますように・・・