むかし、むかし・・・戦国時代のお話です。
領主の娘「つる」は、いつも護衛をしてくれていた「なおし」と言う武士と恋に落ちました。「なおし」は武士と言っても下級の者。姫である「つる」とは、身分差があります。
しかし、戦国の世は下克上の時代。自分の力で立身出世することも夢ではありません。
「なおし」は、「つる」との婚姻を夢見て、戦場に行きました。
一方「つる」は、「なおし」が自分の元から去ったと思い、悲嘆にくれました。
「つる」は魂に傷を負った？
いいえ、心に深い傷を負いましたが、魂に傷はついてはいません。
やがて戦局が悪化し、和平のために「つる」は敵方との政略結婚の道具に使われます。当時はそれが普通のこと。「つる」はこの結婚を拒むことなど出来ません。
「なおし」はとても傷つき、夢も希望も無くします。
「なおし」は魂に傷を負った？
いいえ、心に深い傷を負いましたが、魂に傷はついてはいません。
しかし、この後「なおし」は魂に深い傷を負うことになります。
「なおし」は、「つる」も悲しく辛かっただろうと、どうにか自分を納得させ、戦いに明け暮れ、大将と呼ばれる地位まで出世します。
そして、「つる」の嫁ぎ先が戦火に巻き込まれた時に、「なおし」は自分の部下を引き連れて
「つる」の救出に向かいます。
上手く救出出来たのか？
いいえ。失敗しました。「つる」が嫁ぎ先を出ることを拒んだから。
「つる」にも言い分がありますが、今は話を先に進めましょう。
「なおし」は、逃げてこない「つる」の行動が理解出来ませんでした。
仕方なく退却する中で、部下を失い、自らの命も失うことになります。
その悲惨な戦いの最中、「なおし」は、自分の「愛」の代償が「つる」の裏切りなのか？
結局、「愛」など存在せず、権力やお金が全てなのか？
自分は、もう「愛」など信じないと！
そして、それが魂に深い傷を付けました。
あれから何年経ったでしょう。
二人は今世で巡り合いました。
出会った時、彼女には家庭があり、彼は、「愛」を信じない遊び人でした。
彼女は、彼に「愛」を信じてもらうために長い時間を費やしました。
その間、子供も立派に育てあげましたし、ご主人のケアもキチンと成し遂げました。
そして、現在二人は幸せに暮らしています。
もちろん、今の彼は「愛」を信じています。
電話占いカリス 口コミで当たると評判の占い師を厳選 初回最大10分無料