更新日:2024/08/14

初夢とは?いつ見る夢を指す?初夢の由来から縁起の良い夢を紹介

初夢

毎年、気になる「初夢」

お正月は年の移り変わりとともに色々なことがリセットされ、その年に初めて行うことに「初」がつきますよね。

その中でも特に“1年の吉凶を占う縁起物”として昔から人々の間で重要視されているのが、『初夢』です。

初夢の中に登場したものによって、どんな年になるのか占うことができるというものです。

有名な「一富士二鷹三茄子」の他にも、幸運を示す良い夢があるそうですよ。

そこで今回は「初夢とされるタイミング」、さらに「覚えておきたい縁起の良い夢」について詳しくご紹介していきます。

もしかすると次の初夢に見逃してはならないメッセージが込められているかもしれませんよ。

ぜひ本記事をチェックみてしてくださいね。

そもそも「初夢」とは、いつ見る夢のこと?

「初夢」って、いつ見る夢のことを指すのかご存じですか?

大晦日の夜から寝た時の夢? それとも元旦の夜から寝た時の夢?

どちらが正しいのか悩んだ経験がある方もいらっしゃるでしょう。

一般的に、新年を迎えて最初に寝た日の夢を初夢とするようです。

ですので、大体元旦から1月2日にかけて見た夢を指すことが多いようです。
しかしながら、実はいつに見た夢を初夢とするか決まりはありません。

元旦に夢を見なかった場合は翌日の夢を初夢とすることもあるようです。

昔は旧暦で数えられていたので、今でいう立春が元旦でした。
そのため2月2日から2月3日にかけて見る夢が初夢でした。

それになぞらえると本来なら12月31日から1月1日にかけてみる夢が初夢なのですが、年越しの0時まで起きている人が多くなったため1日ズレたと考えられています。

「初夢」の由来とは?

日本では古来より占いを重要な情報としてとらえてきました。

初夢もその1つです。

その年に初めて見た夢が縁起の良いものだったら、その1年は幸福に過ごせる…など夢で吉凶を占ってきました。

つまり昔の人にとっての大切な未来を知る方法――「夢占い」が初夢の由来だと考えられています。

昔は良い初夢を見るためのおまじないもありました。

室町時代には宝船の絵を描いてそれを枕の下に敷き、「長き夜の遠の眠りの皆目ざめ、波乗り船の音のよきかな」という呪文を3回唱えて寝るという風習もあったようです。

それでも悪い夢を見た時は枕の下に敷いた宝船の絵を川に流していました。

夢占いの起源である中国では“夢を食べる”として有名な想像上の生き物、「獏(バク)」を描いた絵を枕の下に敷いて悪い夢を食べてもらうという風習があったようです。

初夢の吉夢といえば!「一富士」「二鷹」「三茄子」

初夢と聞くと一番に頭に思い浮かべるのは「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」だという方は多いのではないでしょうか?
意味は分からないけれど聞いたことはある、という方もいらっしゃるでしょう。

実はこれ、江戸時代に一般化された『縁起の良い初夢ベスト3』なんです。

それではここからは「一富士」「二鷹」「三茄子」の意味と、どんな開運のご利益があるのかをそれぞれ詳しく紹介していきますね。

一富士(いちふじ)の意味は?

まずはベスト1の「一富士(いちふじ)」。

「富士」は言わずと知れた日本一高い山です。

雄大で立派な姿と日本一の高さから、「立身出世」「運気の上昇」を表しているとされています。

また富士山の近くには“裾野(すその)”という地名があるほど広大な裾が広がっている様から、「末広がり」や「子孫繁栄」の意味もあります。

また、「富士」と「無事」の読み方をかけて「安全や安泰」という意味も含まれているようです。

二鷹(にたか)の意味は?

次はベスト2の「二鷹(にたか)」

大空を優雅に舞う鷹が出てきたら、「自由」と「大きな可能性」を暗示していると言われています。

また「鷹」=「高い」の言葉の掛け合わせから、高い目標の達成や開運につながるとされています。

さらに鷹は大きく鋭い爪で獲物を捕らえることから、「チャンスをつかめる」という意味もあるようです。

また昔2番目に高い山と言われていた愛鷹山(足高山)からきている、という説もあります。

三茄子(さんなすび)の意味は?

ベスト3は「三茄子(さんなすび)」

茄子は昔、高級食材だったため、初夢に出ると「価値が高くなる」「実りがある」1年になるとされていました。

また「茄子」=「(事を)成す」の言葉かけから、貯蓄している財産のアップや子孫繁栄にも結び付けられてきました。

ちなみにこの初夢ベスト3は江戸時代に広まったことから、富士も鷹も茄子も徳川家康に由来するものだから縁起が良いとされたのではないか、との見方もあります。
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実は「一富士、二鷹、三茄子」の続きがあります

初夢の代名詞として知られている有名な「一富士、二鷹、三茄子」

この初夢ベスト3はスラスラと言える方も多いと思いますが、実はこの続きが存在することをご存じでしょうか。

ある地域や諸文献から、「四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」と続くと記述されているものがあるようです。
それではここからは江戸時代に初夢ベスト4位、5位、6位に認定されたものをそれぞれご紹介していきましょう。

四扇(しおうぎ)の意味は?

ベスト4は「四扇(しおうぎ、しせん)」です。

扇は昔からお祭りや、舞を舞う際に使われてきました。そうした由来から扇は縁起物であると人々に認識されていました。

また扇は手元から先にかけて広がっている形状をしていることから、幸福が増大するという意味で「末広がり」のご利益の意とも掛け合わせられました。

五煙草(ごたばこ)の意味は?

ベスト5は「五煙草(ごたばこ)」。

煙草は、お酒と同様に人々が集まって楽しむお祭りや宴会などの席では欠かせない代物でした。

当時は現代より価値が高い嗜好品だったのです。

また煙草の煙は“天に向かって昇る”ことから、「運気の上昇」になぞらえられました。
また徳川家康縁の駿河に煙草の名産地がありました。

六座頭(ろくざとう)の意味は?

最後はベスト6の「六座頭(ろくざとう)」です。

座頭は琵琶法師として琵琶や三味線を弾いて歌を歌ったり、按摩や針治療を行って人々を癒やしたりする、欠かせない存在でした。

また座頭は剃髪した盲目の僧侶がしていたので、「毛がない」=「怪我ない」という言葉かけで、初夢で見ると「家内安全」の意味があるとされてきました。

初夢で見ると縁起が良い夢は他にも…

さて、ここまで有名な日本の初夢について詳しくご紹介してきました。
昔から伝えられている「縁起の良い夢」を見ることができれば、次の1年は本当に幸せな時間を過ごせそうですね。

実は今回ご紹介した「一富士・二鷹・三茄子…」の他にも、1年の縁起が良いとされている初夢があるのをご存じでしょうか?

ここからは『その年の1年の幸せを暗示する初夢』を5つご紹介したいと思います。

縁起の良い夢1 宝船の夢

まず1つ目は「宝船の初夢」です。

宝船といえば七福神、一攫千金などの大変良いイメージがありますよね。

昔から宝船の夢には「大きなチャンスの訪れ」が暗示されていると言われてきました。

さらに、宝船の中に1人でも七福神が乗っていたらもっとラッキーなのだとか。

初夢に宝船が出てきたら、その年はチャレンジ精神を大切にして、何事も積極的に行動してみましょう。
もしかすると、大成功につながるかもしれませんよ。

縁起の良い夢2 蛇の夢

2つ目は「蛇の初夢」です。

蛇ってなんだか怖いイメージですが、海外でも神の使いや神聖な生き物として祀られることが多い動物なんです。

日本でも、古くより蛇の夢は「幸せの前兆」としてとらえられてきました。

特に白い蛇だと幸運度が強いようです。

初夢で見ると「幸運アップや金運アップ」のお告げの意味があるとされています。

しかし、黒い蛇や襲われるといった不快な夢だったら、別の注意喚起のお告げかもしれません。

縁起の良い夢3 太陽の夢

3つ目は「太陽の初夢」です。

太陽は、古代の国々においては神として崇められてきたこともある、神聖でパワフルなものです。

特に、朝日のように日が昇る様は、生命の誕生や幸福の幕開けとしてとらえられ、さらに尊いものとして考えられてきました。

ゆえに太陽の初夢には「新願成就に近づける大きなエネルギー」や、「運気の上昇」の意味があります。

叶えたい夢がある人は、この1年こそ叶うチャンスが到来するかもしれませんよ。

縁起の良い夢4 火事の夢

4つ目は「火事の初夢」です。

火事というと不幸や事件などのイメージが湧き、なんだか恐ろしいものに思えますが、実は火事の夢が示す意味は真逆で縁起が良いとされています。

火事には「破壊」と「再生」の意味が込められていて、「心機一転」や「再スタート」、「悪い状況の終わり」を示唆しているようです。

炎の勢いが強いほど、運気がアップし、繁栄へとつながります。
特に恋愛運や金運に良い影響を与えてくれるそうですよ。

【夢占い】火事の夢を見た…その意味は?

縁起の良い夢5 太る夢

5つ目は「太る初夢」です。
お正月早々、自分が太る姿を夢に見るなんて…と気分が落ちそうですが、実は「太る夢」は「大きな運気の上昇」を表しているんです。

特に、その1年は金運に恵まれると言われています。

さらに仕事や趣味も順調に進むでしょう。
パートナーが太る夢だと、その人との関係が充実していく暗示です。
自分が福福とする初夢はマイナスの意味ではなく、七福神の恵比須様のほうの意味なのかもしれませんね。

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いかがでしたでしょうか?

こんなにも初夢に種類があることを知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。
古くより夢は未来の暗示だと位置づけられてきました。

そして長年、夢占いの風習が続いてきたということは、決してすべてが遊びや運試しではなかったということなのです。

つまり、夢には今後のあなたに必要なメッセージが込められている可能性が十分にあります。

また初夢に限らず、普段の夢にも重要な情報が秘められているとも言われています。

最近見た気になる夢や、なぜか頻繁に見る夢などはないでしょうか?

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この記事の要点は?

初夢とは?
新年を迎えて最初に寝た日の夢のことを初夢といいます。
大体元旦から1月2日にかけて見た夢を指すことが多いようです。
しかしながら、実はいつに見た夢を初夢とするか決まりはありません。
初夢の由来
日本では古来より占いを重要な情報としてとらえてきました。初夢もその1つです。
その年に初めて見た夢が縁起の良いものだったら、その1年は幸福に過ごせる…など夢で吉凶を占ってきました。
昔の人にとっての大切な未来を知る方法である「夢占い」が初夢の由来だと考えられています。
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