【公認不倫】とは？近年注目されている夫婦のカタチについて理由や注意点を徹底解説！

「愛し合っているのに、他人との恋愛を認め合う」そんな夫婦の形があるのを知っていますか？

近年、「公認不倫」という言葉をよく耳にするようになりました。一見、矛盾しているように思えるこの概念は、実は多くの夫婦の悩みを解決する可能性を秘めています。

では、公認不倫とは一体どのようなものなのでしょうか？この記事では、公認不倫を行う理由や注意点を解説します。

一般的に不倫は否定的なイメージがありますが、公認不倫は少し違います。夫婦間の信頼と合意に基づいた新しい夫婦の関係の形として注目されています。

では、具体的にはどのような夫婦の形をさすのでしょうか。

夫・妻以外の人との恋愛や肉体関係を認めること

公認不倫とは、夫婦がお互いに認めて、配偶者以外の人との恋愛や肉体関係を持つ関係のことを指します。従来の一夫一婦制とは異なり、夫婦間の信頼関係をベースに、お互いの自由と幸せを尊重することを前提に、別のパートナーを持つという新しい夫婦の関係性です。

「オープンマリッジ」「婚外恋愛許可制」と呼ばれることも

公認不倫は、「オープンマリッジ」や「婚外恋愛許可制」とも呼ばれます。これらの言葉は、より前向きで開放的なニュアンスを持っています。呼び方は、単なる「不倫」とは一線を画し、互いの合意と理解に基づいた関係であることを示しています。

近年漫画やドラマでも取り上げられ、注目されている

公認不倫という概念は、メディアでも取り上げられるようになってきました。2024年6月から配信されているドラマ『1122 いいふうふ』は公認不倫をテーマにしています。このドラマが、従来の夫婦観とは異なる、新しい概念を知る機会になる人も多いのではないでしょうか。

公認不倫は、一見すると理解し難い概念かもしれません。しかし、公認不倫に至るには様々な事情があり、簡単に判断できるものではありません。夫婦それぞれが抱える悩みや葛藤の末に、最終的に公認不倫という選択をすることもあるのです。

ここでは、公認不倫という選択をする理由を3つ紹介していきます。

セックスレスが理由で公認不倫に

セックスレスは、多くの夫婦が直面する問題です。仕事のストレスや育児の疲れ、あるいはお互いの性的欲求の不一致など、その原因は様々です。例えば、出産後に女性の性欲が低下することで、男性側の欲求が満たされないケースがあります。

このような状況で、一方が性的欲求を満たすために公認不倫を選択することがあります。相手を愛しているからこそ、離婚せずにこの方法を選ぶのです。セックスレスによる不満やストレスを解消することで、かえって夫婦関係が良好になるケースもあります。

世間体のため離婚していない夫婦

日本の社会では、いまだに離婚に対する偏見が根強く残っています。職場環境や互いの立場によっては、離婚がキャリアに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、実質的には別居状態にありながら、世間体を保つために形だけの夫婦関係を続けているケースもあります。

子供や経済的な事情のために家族関係を続ける仮面夫婦

夫婦仲は冷めているが子供の存在や経済的な理由から、離婚という選択肢を取れない夫婦も少なくありません。離婚することによる子供の心理的影響を考慮したり、共働きでないと生活が維持できないという事情があるのです。

このような状況下で、夫婦が選択する一つの方法が公認不倫です。家族という形は保ちつつ、個人の幸せも追求するために公認不倫を互いに認めることも。例えば、子供が成人するまでは家族として暮らしながら、お互いに別のパートナーを持つ時に合うといったケースがあります。

片方だけが公認不倫をする場合も

公認不倫は必ずしも双方が行うものではありません。時には、一方のみが公認不倫をすることもあります。夫婦が対等な力関係で片方が公認不倫していることをもう片方が認めていることもあります。

一方で、夫婦どちらかの力が強い場合、力の強い方が公認不倫をしていて、弱い方が反論できずに公認不倫として認めるしかないという場合もあります。

お互いに愛情がないとは限らない

公認不倫を選択する夫婦は、必ずしも愛情がないとは限りません。むしろ、深い愛情と信頼があるからこそ、このような選択ができることもあるでしょう。例えば、長年連れ添った夫婦が、お互いの人生をより豊かにするために、互いを尊重して公認不倫を選ぶケースがあります。

また、相手の幸せを第一に考え、相手の自由を認めるといったケースも広がっています。このような選択は、成熟した愛情の形の一つと言えるでしょう。

公認不倫以外にも、従来の夫婦観にとらわれない新しい関係の形があるのもご存知でしょうか？
多様化する社会において、より柔軟な夫婦のあり方を模索する中で生まれてきました。ここでは、いくつかの夫婦関係の形を紹介します。

セカンドパートナー

セカンドパートナーとは、法律上の配偶者とは別のパートナーを持つことです。
セカンドパートナーとの関係では、肉体的な関係を含まないプラトニックな関係の場合や友達以上の精神的な深いつながり、友達以上不倫未満の関係性をもつことが多いです。ただし、人によっては体の関係の定義はさまざまであり、セカンドパートナーとの関わり方も異なります。

プラトニック不倫とは？

ポリアモリー

ポリアモリーとは、複数のパートナーと合意の上で恋愛関係を築くもの。実践する人々は、愛情は無限であり、ひとりの相手に向けるものではないと考えています。

ポリアモリーと公認不倫・セカンドパートナーとの違いは、ポリアモリーは、複数のパートナーとの関係性に順位をつけず平等に付き合いをするという点です。例えば、夫婦がそれぞれ別のパートナーを持ちつつ、4人で一つの家族として暮らすようなケースもあります。この関係では、オープンなコミュニケーションと互いの尊重が大切です。

ポリアモリーとは？ ＞＞

契約結婚（婚前契約）

契約結婚は、結婚前に夫婦間で結婚生活におけるルールや離婚の条件などを決めておく形態の結婚です。この契約では、家事の分担、財産分与や子育ての方針だけでなく、お互いの自由や権利について決めることもあります。

一見冷めているようにも見えるかもしれませんが、事前に夫婦の間でルールを設けておくことで良好な結婚生活につながったり、離婚する際にトラブルが少なくなるというメリットがあります。

公認不倫という言葉は、一見すると矛盾しているように見えるかもしれませんが、実は夫婦関係を良好に保つためのメリットがあります。
では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは公認不倫によって得られる効果を3つご紹介します。

マンネリ化などによる関係の悪化を防げる

長年の夫婦生活では、どうしてもマンネリ化してしまうことが多いです。公認不倫は、このマンネリ化したことによる夫婦の関係悪化を防ぐ可能性があります。新しい出会いや経験は、自身の魅力を再発見したり、パートナーの新たな面に気づきするきっかけになることがあるのです。

公認不倫を通じて新鮮な刺激を、夫婦関係に持ち帰ることで、お互いに新しい興味や関心が湧くこともあります。また、パートナー以外の人との交流は、自分自身の成長にもつながり、結果として夫婦関係に良い影響を与えてくれるかもしれません。

生活における息苦しさの解消やストレスの発散

夫婦生活の中では、苦しさやストレスの解消が、公認不倫によって行われる場合もあります。特に、仕事や育児に追われながら過ごしている場合、公認不倫によって得られる自由な時間は、精神的に安定した状態をもたらすこともあります。

また、パートナー以外の人との交流は、新しい視点や考え方に触れる機会となり、日常生活の悩みやストレスを違う角度から見直すきっかけにもなります。これにより、夫婦間のコミュニケーションがより豊かになることなども考えられます。

夫婦生活のメリットをお互いに維持できる

公認不倫は、夫婦生活のメリットを維持しつつ、個人の自由も尊重することができます。例えば、子育てや経済的な安定など、夫婦生活ならではのメリットを共有しながら、それぞれにも満たすことができます。

これにより、離婚という選択肢を取らずに済み、家族の絆を大事にし、個人の幸福も追求できる可能性があります。また、お互いの理解と信頼を前提とした公認不倫は、かえって夫婦間の絆を深める効果もあるかもしれません。オープンなコミュニケーションを通じて、お互いの気持ちをより深く理解しやすくなるでしょう。

上記で説明したメリットがある一方で、公認不倫という選択には様々なデメリットが伴います。
公認不倫をする前に、以下のようなデメリットをしっかりと理解し、十分に夫婦でしっかりと話し合い、検討するようにしてください。

周囲の目が気になる

公認不倫をする場合、周囲から厳しい目が向けられることは避けられません。日本社会では、公認不倫という考え方が広まっておらず、公認不倫に対する理解が十分ではありません。
家族や友人、職場の同僚など、身近な人々の反応は様々です。中には、強い非難をする人もいるでしょう。

子供の学校で噂が広まってしまい、子供の友達との関係に影響を受ける可能性があります。また、職場でも昇進や人間関係に悪影響を与える可能性も否定できません。このような周囲の目というのを気にしなくてはいけないことは覚えておきましょう。

仕方なく不倫を認めている場合はストレスがかかることも

公認不倫は、双方の合意が前提ですが、現実には一方が仕方なく認めているケースもあります。このような場合、仕方なく認めている方は、表面上は承知していても、内心では強いストレスや不安を感じることがあるのです。

パートナーの浮気を止められず、やむを得ず公認不倫を導入したケースでは、自信がなくなったり、不安感の増大につながる可能性があります。また、自分自身も公認不倫を許されていて、他のパートナーを持つ権利があるにもかかわらず、それを実行できない状況にストレスを感じることもあるでしょう。

子供がどう思うかはわからない

公認不倫を選択する際、最も配慮が必要なのは子どもの存在です。子供は、両親の関係に敏感です。公認不倫という大人でも理解が難しい場合もあります。子供だと、なおさら理解できないと感じるかもしれません。また、両親が周りとは違う関係性であることをストレスに感じることも。

子供の年齢や性格によっては、両親が公認不倫をしていたことによって、家族観や恋愛観に大きな影響を与えます。また、友達との会話で両親のことが話題になった際に、どう説明すればいいかわからないかもしれません。将来の人間関係への影響がでる場合もあります。

公認不倫を選択する場合、明らかに検討し、いくつかの重要な点に注意を払う必要があります。
公認不倫は簡単な選択ではありません。
以下の4つの注意点を心に留めておくことで、より健全で持続可能な夫婦関係を築くことができるでしょう。

�@今の関係に向き合い、納得するまで話し合う

公認不倫をする前に、まず現在の夫婦関係について互いに徹底的に理解することが大切です。お互いの気持ちや不満、希望を率直に伝え合い、現状の関係を改善する方法を見つけ出すことができます。

十分な話し合い、それをもって公認不認が最善の選択だと夫婦で判断するのであればスムーズに行うことができます。この過程を丁寧に話し合うことで、後々のトラブルや後悔を軽減することができるでしょう。

�A不倫の定義や認める範囲を明確にする

公認不倫を選択する場合、「不倫」の定義や許容範囲を明確にすることが極めて重要です。これは、将来の誤解や衝突を防ぐための重要なステップです。また、話し合ったことを書面にすることで互いに交わした決め事を確実な物にするだけなく、法的な保護の対象に入ることもあります。

例えば、肉体関係のみを認めるのか、感情的な繋がりを許容するのか、どの程度の頻度や期間を認めるのかなど、具体的な条件を決めておく必要があります。また、相手に関する情報をどこまで共有するか、家族や友人に説明するかなども、話し合っておくべきでしょう。

�B家庭をおろそかにしない

公認不倫を始めた後も、家庭を第一に考える姿勢を忘れてはいけません。恋人に夢中になり過ぎて、配偶者と子供との関係がおろそかになることは避けるべきです。

特に、夫婦で決めた約束は必ず守るようにしましょう。公認不認は、あくまでも既存の家庭を尊重することが前提です。

�C周りへの影響を考える

公認不倫を始める際は、周囲への影響を検討する必要があります。特に子どもがいる場合は、心理的に影響を与えないための配慮が必要です。

また、親族や友人、職場の同僚など、身近な人に対して、公認不倫をどのように説明するか、あるいは説明しないかも、夫婦で事前に話し合って決めておく必要があります。
身近な人には説明しにくいかもしれませんが、信頼できる人に相談し、理解と支援を得ることも時には大切になるでしょう。

公認不倫は、従来の夫婦観にとらわれない新しい関係の形の一つです。メリットがある一方で、周囲の目や子供への影響などのデメリットもあります。また、実践する際には、十分な話し合いを求められます。

夫婦のことで悩んだ時は、一人で抱え込まず、カウンセラーや専門家に相談することをおすすめします。専門家の客観的な視点やアドバイスは、問題解決の糸口を見つける大きな助けとなるでしょう。

多様化する社会において、「正解」は一つではありません。お互いに、誠実なコミュニケーションを続けることで、幸せな関係を築くことができるはずです。

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