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占い師ブログ

子宮頸がん

梨夢(リム)先生

2022/05/24 01:35

梨夢(リム)先生

多分もう30年くらい前の話だと思う
私は産婦人科の検診で「子宮頸がんになりかけ」みたいなことを言われた
なりかけというか、子宮頸がんだけは(各種ガンの中で)予兆があるガンなのだそうだ
それで私は「気をつけたほうがいいよ」と言われ、毎年年一度の婦人科検診は必ず受けようねと言われた

別に癌になったわけではないのだが、「ガン」という言葉をズバッと言われて、私はそれなりに動揺していた
なので家に帰って彼に「子宮頸がんのなりかけらしい」と話した
すると彼は「勘弁してくれよ」と言った
なので私はその後二度と彼の前でその話をしなかった
彼の方からも「検査したの?」とか「大丈夫なの?」みたいな言葉は決して出てこなかった

よく分からないが、私が二度とその話をしなかったから「治った」と安心していたのかもしれないし、すっかり頭の中から抜け落ちていたのかもしれない
それを聞いてないので分からない

そんなこんながあってある時彼が「車を車屋さんに出してきた」と言った
その車を彼が大切にしていたことは知っていた
よく分からないが「自分のアイデンティティー」的に思っていたようだ
だがその車は正直言って「維持費が普通の車以上に掛かる車」だった

当時私達の財布は完全に別だった
彼が家賃(駐車場代とか共益費とか)を支払い、私が光熱費や水道代・電話代(ネット代)・子供の教育費(当時は高校は有料だったので、学費・寄付金・昼食代・小遣いなど)は私が払っていた

こういう言い方だと「私が損してる」的に映るかもしれないが、実質「身銭を切る価格」はどっこいどっこいだった

そして不況によって彼の懐具合が大変になったということで、彼は自分の車をもっと維持費が安い車に買い替えることになった
売却費用も数百万にはなったようだ
だがその車は、売却した後は海外に行くのだという

つまり言ってみれば「永遠の別れ」的な感じだ

私は彼がその車を大切にしていたことを知っていたし、その車を持っていることが自慢だったことも知っていたが、子宮頸がんの件で「この人私の命の心配さえしてないもんな」と感じてしまっていたので「辛かったね」とか「大変だったね」とか「寂しいね」的な言葉を求めていたのだろうが、そういう言葉を掛けてあげる気になれなかった
だから私は「ふ〜〜〜んっ」とだけ言った(凄い意地悪)
ソレ以上の言葉をかけてあげる気になれなかった
人から見れば「冷たい人間」と写っただろう
彼から見ても「恋人に対する言葉ではない」とか「冷たい言葉」だったのだろう

少なくとも「思いやりがなさすぎる」とは感じていたのだろう

きっと共同生活を円滑に続けていくためなら私ももっと思いやりを持つべきだったのだろう
正直離婚する時には自分の怒りに任せて、今後の子どもたちの心のケアや経済的なことを殆ど考えず、私の独断とワガママと意地で離婚を強行したようなものだった
その当時と比較すれば、私は随分丸くなったと思うし、我慢強くもなったと思うし、自分の言い分だけでなく譲歩することも覚えたと思うが、私は「彼が望んでいるだろう言葉」を知っていながら敢えて言わなかった
その気持は「言ってやるもんか」という「完全に意地悪な心境」だった

ただ、少なくとも私は「絶対に自分から別れを切り出す」ことはすまい…と決めていた
自分が恥ずかしい思いをすること(平気で道路にゴミや煙草の吸殻を捨てる)や配慮のない言動(その日に振られた私の友人に対して詳細を聞き出そうとする・別の友人が遊びに来た時にその人の子に対して(服の汚れを)「汚い」と言ったり、私の母の葬儀の後で「この人植物も枯らす人なんだよね、だからお母さんもこの人が近づいたからかも(亡くなったのかも)ね」みたいな冗談を私の妹の前で話す。私の母=妹の母)等人間として不満な点は数々あったが、「付き合う」と決めたのは自分なのだから、自分から別れることはすまいと決めていた
ただ「できる限り私の知人には会わせない」ようにした
だって私の大切な人を傷つけられるのは困るから

失礼な態度くらいなら謝れば済むことだが、心を傷つけてしまったら謝る程度では済まない

一度は子どもたちから父親を奪ったという負い目も有ったし、彼が子どもたちに対しては「悪い影響」を与える訳でもなかったし
(実は後に子どもたちが「お金で人の心さえ買えると思ってしまったらしい」事を知った)
でも正直彼が帰ってくると(玄関を開ける音が聞こえると)「は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」という心の叫びのようなため息が出て、帰ってくるのが当たり前なのに「帰ってきちゃった」と心底ガッカリしていた

だからといって、私は「彼が自分から出ていく」と言い出すようにわざと意地悪をしていたということはない…つもりだ…
思いつく限りでは、意地悪したのはその1度だけだ

だが相手は人間だから、彼の方も彼なりに色々考えたのだとは思う
一度「あんた俺のこと嫌いでしょ」と言われたことがあった
ご存知ないかもしれないが昔、駄目な彼氏なのに一方的に彼にラブラブでくっついて回る的なアニメがあり、そういう愛情を求めていたようだが、私は大人としての付き合いを貫いた
だってお互い40代だったのだから、ままごとみたいな付き合いは望んじゃいない

例えば彼がソファで寝てしまって私がテレビを消すまではいいが、ムクッと起きて「見ている」とテレビを点け直す的な茶番劇に付き合うつもりはない
一度も言ったことはないが「電気代払ってるの私なんですが」と何度も言いそうになった

彼は私の言う茶番劇をしたかったのだろう
「テレビ見てる」
「寝てたじゃん」
「寝てない、見てる」
「もう、しょうがないなぁ」的なバカみたいなことをしたかったのだろうが、私はそんなのに付き合う気は全く無かった…よく考えたら、それも彼からしたら意地悪だったのか…

またやったとしても最後は「もう、しょうがないなぁ」ではなく「お金払ってるの私なんだからいい加減にして!!」でしかありえない

ともかくある日突然「俺、明日出ていくことにした」と転居先の地図を渡された

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